もし、あの世に学校があったらどんな雰囲気になるでしょうか。もしかしたら、とてもいい雰囲気かもしれません。あるいは、現世とあまり変わらないと思う方もいるかもしれません。
そんなファンタジーをマンガにしたのが、こきち先生の『えんじぇるめいと』です。こうしたファンタジーは、実際に起こり得ない分、想像力をかき立ててくれるので、筆者も個人的には好んで読みます。
【作品紹介】
作品の舞台は天国。主人公はこれから一人前の天使を目指すのわ。天国には、半人前の天使が一人前の天使を目指して通う学校があり……。
生前ののわは、10歳で亡くなった少女。病気のため、一度も学校へ通えないまま亡くなってしまいます。そんなのわは、一人前の天使になるため、学校へ通います。
そこで出会ったのは、ペアの相手・んと。んとは、自分の望みはすべて叶えたいと思う性格で、超絶自己中で口が悪く「悪魔」という異名を持つ天使(?)候補生です。
しかし、まっすぐに向き合ってくれる「んと」に、のわの気持ちは動き出し……。
天国で味わう、初めての学園生活を描いた物語です。
【作品の見どころ】
本作の見どころは、のわと「悪魔」と呼ばれる「んと」との関係性にあります。
口が悪いながらのわにまっすぐ向き合う「んと」に、のわは段々と心惹かれていき……。
一見悪そうに見える人の意外な一面を知って、好意を持つ経験は多くの人がしています。
その時の感情を思い出すことができる作品です。
【作品データ】
作者:こきち
出版社:集英社(りぼん)
※リマコミ+にて試し読みできます
刊行状況:既刊3巻
