人生にはさまざまな別れがあります。たとえば、進学・就職で別々の道を歩むことによる別れ。病気や事故によって亡くなることによる別れなどですね。前者であればまだ再開できる可能性があるものの、後者であればもう二度と再会はかないません。
その時がいつ来るのかわからない分、人生は辛いわけです。その別れについて書かれた作品として、長月天音先生原作、込由野しほ作画の『ほどなく、お別れです』を紹介します。本作は、来年2月より浜辺美波さんと目黒蓮さん主演の実写映画が公開される予定です。
【作品紹介】
葬儀場の坂東会館を舞台にした本作の主人公は、大学生の清水美空。
父が坂東会館の社長と釣り仲間という円があり、大学入学直後からアルバイトをしています。
彼女には、ある特別な能力があり……。
その能力によって、依頼者に最後の瞬間の奇跡を起こす、葬儀場を舞台にしたヒューマンドラマです。
【作品の見どころ】
見どころは、葬祭プランナーから見た、死と向き合う者たちの人間ドラマと、葬儀にまつわる描写にあります。
「この世に生まれてきてから、誰の身にも確実に起こることは死ぬこと」です。
大切な人との別れというのは、いつか誰もが経験します。そして、その悲しみはいつか誰もが乗り越えなければなりません。
その死との向き合い方、前に進むための見送る時間の過ごし方を、丁寧に描いている作品です。
【作品データ】
・原作:長月天音
・作画:込由野しほ
・出版社:小学館(マンガワン)
※「マンガワン」でも読めます
・刊行状況:既刊4巻
