もし、自由自在に現在・過去・未来を行き来できるとしたら、皆さんはどの時代に行ってみたいですか?筆者自身であれば、明治時代に行ってみたいかなという気がします。ちょうど日本の転換期ですしね。
それはさておき、もし今どきのJK(女子高生)が、昭和時代にタイムスリップしたらどうなるのか、そんな妄想を描いたのが秋本治先生の『TimeTuberゆかり』です。本作は不定期的に読み切り連載されていましたが、今夏より正式に連載がスタートしました。
【作品紹介】
主人公は青山ゆかり。彼女は、東京都・お台場に住んでいる女子高生です。物語は、ふとしたはずみで押し入れに長いこと眠っていた時計「デウス・エクス・マキナ」を起動したところからスタート。
この時計には、タイムスリップ能力があることを知ります。
彼女の父親・青山雄三が購入したタワーマンションに住んでいますが、バブル崩壊や事業の失敗も相まって、失業後に3,000万円の借金を残して蒸発。
一時は、マンションを売るか風俗に行くかの選択を迫られたものの、先の時計でタイムスリップして、当時の景色をスマホに移してYoutube配信したところ大バズリし、一瞬にして3,000万円を完済してしまいます。
これ以降は、Youtuberとして活動することになり……。
本作は、タイムスリップすることで、あらゆる問題を解決していく物語です。
【作品の見どころ】
本作の見どころは、私たち昭和世代にとって見慣れた風景が、平成・令和に生まれた人たちにとって、どのように見えるかという点にあります。
私たちにとっては当たり前のことでも、生まれた時代が違えばまったく当たり前ではないというのはよくあることで、そのあたりのジェネレーションギャップに思わず笑ってしまいます。
秋本治作品は、徹底した取材とそれに基づく背景の写実的な描写が特徴にあり、本作でもそれが存分に生かされているので、今後の物語も非常に楽しみです。
【作品データ】
作者:秋本治
出版社:集英社(グランドジャンプ)
※ヤンジャンWebにて試し読みできます
刊行状況:既刊2巻
