頑張りすぎに警鐘を鳴らす『頑張りすぎ地獄から脱出しましたレポ』

「無理は禁物」とよくいいます。みなさんも、この言葉を少なくとも1回以上は聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、度を越した無理をしたことがあるという人は、意外と少ないかもしれません。

実際、本当に限界を超えて無理をしてしまったら、何も考えられなくなり、脳も心も完全に壊れてしまいます。そこまで行ってしまってから、療養後に戻した経験のある作者のコミックエッセイが、永田カビ先生の『頑張りすぎ地獄から脱出しましたレポ』です。

【作品紹介】

主人公は、作者である永田カビ先生御本人です。

物語は「これをできていないと自分の存在は許されないというものって何ですか?」という質問からはじまります。

「仕事」という人は、意外と多いかもしれませんね。

筆者である私、なつめれいなは「本を読むこと」です。

ジャンルは問いませんが、特にマンガは大切にしています。

それはさておき、あんまりそのようなことを考えていたら、逆に一人では何もできなくなってしまうようです。

本作は、そのような状態になってしまってから、実家で療養して無事に復帰した過程を描くコミックエッセイです。

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【作品の見どころ】

作品の見どころは、自身の症状と真剣に向き合っている作者の姿勢にあります。

言い方はよくないかもしれませんが、壊れゆく自分を冷静に見るのは簡単なことではないはずです。

いくら自分自身のこととはいえ、それを描くとなると相当な労力でしょう。

実際、私も残業続きに嫌気が差して、ついに直帰を繰り返してしまったことがあるのですが、今にして思えばそれが最大のストレス状態だったかもしれません。

人間、ストレスが最高潮に達した時に起こしやすいことを、冷静に描いているので、筆者と同じ状態になるとは限らないとはいえ、大いに参考になる作品です。

【作品データ】
作者:永田カビ
出版社:双葉社
Webアクションにて試し読みできます
刊行状況:単行本未刊行(2025年6月より連載開始)