LGBTQ+が昔から存在したように、同性愛も昔からありました。ただ、現在のように可視化されることはなく、どちらかというと目立たないように楽しんでいたのではないでしょうか。当事者とすれば、各時代の百合に興味があるのは確かです。
ただ、その時代に生きていない以上、それはあくまで想像にしか過ぎません。1元号1話で描かれた百合アンソロジーが、今回ご紹介する『元号百合アンソロジー』です。本作は、明治・大正・昭和・平成・令和の5話が描かれています。
【作品紹介】
本作の舞台は、明治・大正・昭和・平成・令和の日本。女性同士の恋愛を描いています。
イラストおよび物語の執筆担当は、下記のとおりです。
- NARUE(イラスト)
- sheepD(明治時代)
- うたたね游(大正時代)
- 薬師寺うつつ(昭和時代)
- くわばらたもつ(平成時代)
- 紫のあ(令和時代)
それぞれの歴史的背景を交えつつ、出会いや別れ、熱情を描いた物語です。
元号百合アンソロジー
初めて読んだけど時代の移り変わりと、それに伴って登場人物の背景や主人公たち2人の関係性の変化が感じられて凄く良かった pic.twitter.com/TqFpH07nx5— ソラ/永遠のグーナー (@sorasuzuki1113) June 25, 2025
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【作品の見どころ】
本作の見どころは、それぞれの時代背景をしっかりと描きつつ、恋の行方を描き切った点にあります。
特に印象に残ったのは、明治時代の百合と大正時代の百合のお話です。
明治時代の百合は製糸場で働く工女と、当時は高級店だった洋食屋で働く女性との出会いを描き、明治時代の経済事情や働く女性にスポットを当て、ガール・ミーツ・ガールを描いている点に好感が持てました。
また、大正時代の百合は恋愛というより、女の子同士の結びつき(エス)をメインに描かれているのが印象的でした。
その他の百合についても、ホラー要素があったり、周囲の偏見もあってなかなか言い出せない雰囲気がった昭和時代、現代らしさ満載の令和時代と、読み応え抜群のアンソロジーをぜひお読みください。
【作品データ】
作者:sheepD他6名
出版社:KADOKAWA
※カドコミにて試し読みできます
刊行状況:全1巻
