高知能生命体を巡る近未来サスペンス『コビトン』

日本は、男女とも世界有数の長寿国です。今や女性の平均寿命は90歳近く、男性も81歳あります。高齢者が増えることで、労働力人口が少なくなり、少しずつ人手不足が問題になりつつあるのが現状です。

現実世界でも、まだまだロボットこそ出てきていないものの、一部の仕事はAIが人間に取って代わりつつあり、少しずつ消える仕事もあります。今回紹介するのは、そんな近未来を描いたサスペンス、楠本寛樹先生原作、紺乃ユウキ先生作画の『コビトン』です。

【作品紹介】

作品の舞台は、20××年の日本。人手不足に悩んだことで、ついに政府主導で高知能生命体「コビトン」を作りました。試作品を作り、労働力の代替や家族の一員としてS市での実証実験がスタート。

実証実験当初は順調に機能して、人々の役に立っているようでした。しかし、S市がある地域で未曾有の大災害が発生して……。

大災害により、人間のコントロールが効かなくなったことで、コビトンは大暴走をはじめ、ついに殺戮の限りを尽くしてしまいます。

そこで立ち上がったのが、大学生の陣谷。生き残りをかけて、コビトンをコントロールしようとするものの……。

本作は、近未来の日本で起こるかもしれないことを描いたサスペンスです。

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【作品の見どころ】

本作の見どころは、依存することの恐ろしさを描いていることにあります。

現在は、私たちの生活に溶け込んでいる技術も、最初は脅威の的として注目されていたものが少なくありません。

しかし、現在では多くの人がその便利さを享受しています。

ただし、その便利な技術もなにをきっかけにして、制御できなくなるかわかりません。

「そうなったときの対策を考えておくべき」という当たり前の教訓を、本作が教えてくれているのではないでしょうか。

【作品データ】
原作:楠本寛樹
作画:紺乃ユウキ
出版社:講談社
コミックDAYSにて試し読みできます
刊行状況:既刊1巻