『かくかまた』は令和の『まんが道』となるか

小学館「週刊少年サンデー」にて連載中の『かくかまた』(くさかべゆうへい)が新たな展開を迎えています。

直近で「『沖浪荘202号の漫研部』が表紙&巻頭カラー!もしかして方向転換!?」(http://comic-candy.com/archives/25081)、「『これ描いて死ね』日本テレビでアニメ化決定!」(http://comic-candy.com/archives/25061)などを紹介したように、漫画家を目指す主人公らを描いた作品は数多くあります。

本作の主人公は高校3年生の荒川美咲(あらかわ みさき)と蒲田三平(かまた さんぺい)。美咲がこっそりノートに描いていた漫画を、蒲田が見つけてしまったことから話が始まっていきます。
進路に悩む美咲と、家庭環境に問題を抱える蒲田。美咲の自作漫画を介して出会った2人は、共同執筆を重ねることで、漫画家になることを目指すようになります。卒業した2人は東京さくらんぼ大学文学経済物理学のふわふわ学科、でなくて漫画専門学校に進学することになります。ここまでが2話(同時掲載)と、あっという間の展開です。

くさかべゆうへい先生は前作『白山と三田さん』で、ちょっと変わった高校生の恋愛コメディーを描きました。『高校を卒業しても連載は続くのかなあ』と思っていましたが、卒業と同時に、あっさり完結。かなり残念でした。本作では高校を卒業してからが本番となっており、恋愛面もありつつ「マイペースな成長&青春コメディー」と紹介しています。

さて、本作の結末は連載冒頭で明らかになっており、美咲が漫画家になった様子-新人漫画家として新連載第一話のカラーページを執筆中-が描かれています。実は夢落ち、と言うこともなさそうなので、これは間違いないでしょう。

そうなると気になるのは蒲田の方。こちらは連載が10話ほど進行した現在でも明らかになっていません。現実には漫画家の夫婦も少なくないのですが、どうなるのでしょうか。先に紹介した連載冒頭のカラーページには、美咲と蒲田がツーショットの写真のコマがあります。何か表彰されているような様子なので、同時に何かの賞を獲得したのかもしれません。もっとも、賞を1つ獲得したくらいではデビューに程遠いのが現実なのですが。

漫画専門学校に入学した2人。早速いろんなクラスメイトに出会い、それぞれの漫画道を進んで行きます。既に何作も完成させている人もいれば、漫画家になるのが非常に困難であることを自覚している人、アマレスに熟達してしまった人も。そうした人達に揉まれつつ、美咲と蒲田も漫画に取り組んでいきます。

直近の連載では、初めて蒲田のアパートを訪問した美咲が描かれました。かなり変わった部屋の光景なのですが、それは本誌か単行本で確認して欲しいところ。ノートをおかしな場所に隠していたのは、漫画を嫌う父親対策かなと。そして女神バージョンの美咲も登場します。あんな美咲を見たら、蒲田がハートをわしづかみにされても仕方がないでしょうね。

8月18日に単行本1巻が発売。専門学校は2年制なので、卒業までは描かれると思うのですが、その前に漫画家としてデビューできるのか。それとも卒業後もアシスタントなどをしてデビューを目指す様子が描かれるのか。そうした将来も楽しみにしたいと思います。

【作品データ】
作品:白山と三田さん
作者:くさかべゆうへい
連載:小学館「週刊少年サンデー」連載
刊行状況:全10巻

【作品データ】
作品:かくかまた
作者:くさかべゆうへい
連載:小学館「週刊少年サンデー」連載中
刊行状況:1巻8月18日発売予定