男友達がほしい女子高生の思いを描く『彼は友達』

男性にとって女性、女性にとって男性は異性です。たとえの良し悪しはさておいて、それこそ宇宙人と交友しているような感じで、まるで別の星からやってきた存在のように感じる人も多いのではないかと思います。

さて「男女間で友情は成立するのか?」というのは、使い古されたテーマです。このテーマについて、解明していくマンガとして浦野月鼓先生の『彼は友達』を紹介します。作者は『No Look』で第83回ちばてつや賞一般部門入選。その後、2025年2月よりモーニングにて本作の連載を開始しました。

【作品紹介】

本作の主人公は、どこにでもいそうなごく普通の女子高生・城川小桃。

彼女には、男友達を作るという野望があります。その中で気になるのが、同じクラスの大庭(おおにわ)くん。

しかし、小桃は男子同士で話す時は笑顔で話すのに、女子と話す時は途端に無表情になってしまうことに気づきます。

例えていうなら、業務連絡で仕方なく話している感じでしょうか。

そんなことを考えているうちに、男友達となにを話しているのかが気になって仕方ない様子の小桃。

本作は、ちょっとした興味からはじまる、異性間での青春友愛コメディーです。

【本作の見どころ】

本作の見どころは、キャッチコピーの「男友達を作るのは、実は彼氏を作るよりずっと難しい!?」にあります。

これは、思春期の頃には男女問わず、異性に対して思った経験のある人は多いでしょう。

実際、ちょっと話しただけで「好きなのか?」とか囃し立てられるのが面倒で話せなくなってしまうことが多いことから考えると、あながち外れてないのではないかと思います。

筆者自身も、似たような経験をしたことがあり、主人公・城川小桃の年齢からはもう35年以上経過してしまったものの、その気持ちはなんとなくわかってしまうのです。

「友達になりたい」という言葉をかけるのに、何時間もかかってしまう。これは、意識すればするほど言い難いものだなと思います。

その気持ちを、全体のコマ割りやセリフから醸し出している点に好感が持てる作品です。

https://platform.twitter.com/widgets.js

【作品データ】
・作画:浦野月鼓
・出版社:講談社(モーニング)
コミックDAYSにて一部試し読み可能
・刊行状況:未刊行(1巻は7月23日発売予定)