人類がいなくなっても、アニメが終わっても漫画連載は続く?『アポカリプスホテルぷすぷす』

アニメ『アポカリプスホテル』が漫画『アポカリプスホテルぷすぷす』になっています。

原作付きのアニメがほとんどとなっている中、春アニメで好評を博している作品のひとつが、オリジナルアニメ『アポカリプスホテル』です。伝染病が原因で人類が宇宙へと脱出していなくなった地球を舞台に、少女型のロボット「ヤチヨ」ら、残されたロボットだけで経営されているホテル「銀河楼」の出来事を描いています。そんな設定にはある種の絶望感が漂うものの、登場するロボット達や訪れる異星人の客の言動がコミカルなので、終始ハートフルな笑える作品に仕上がっています。

アニメ『アポカリプスホテル』のキャラクターデザインを担当しているのが、『あおいちゃんパニック!』、『トランジスタにヴィーナス』などの代表作のある漫画家の竹本泉先生。依頼があった経緯などは明らかにされていませんが、「animate Times」の記事「オリジナルTVアニメ『アポカリプスホテル』キャラクター原案・竹本泉先生インタビュー」(https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1749194269)によると、ヤチヨの基本的な設定「元気でポンコツ」は初期の頃から変わらないとのこと。

この記事中にあるように、竹本先生による“渾身の”コミカライズ漫画『アポカリプスホテルぷすぷす』が竹書房サイト「ストーリアダッシュ」(https://storia.takeshobo.co.jp/manga/apo_hotel/)にて連載中。「なぜ竹書房?」とも思いましたが、これまでにも『がーでん姉妹』『てけてけマイハート』など、竹書房でいろいろ出していますからね。その辺りの関係なのでしょう。

作品を読んだ感想を素直に言えば「いつもの竹本ワールド健在だなあ」と。表現が難しいのですが、竹本先生の作品に共通する独特のテンポとでも言うのでしょうか。逆に言えば、アニメ『アポカリプスホテル』とは明らかに異なる雰囲気となっています。ただし、先のインタビューで「アニメとヤチヨさんの性格が違わない?(中略)ヤチヨさんの性格の一部がたまたまあんな形で表に出ているだけ」とのこと。まあ、どちらも楽しめるので良しとしましょう。

漫画『アポカリプスホテルぷすぷす』の単行本1巻が7月7日に発売です。ここで気になるのはアニメ放送後も漫画の連載が継続するのか、それとも終わってしまうのか。6月20日更新の第11話では、何年ぶりかのお休みを貰ったヤチヨが私服姿を披露しつつ、アチコチを散歩しています。休暇を楽しんでいるのかと思いきや、「わたしの人生の最優先は仕事です」との発言もあります。まあ、働くためのロボットですしね。

ですので、漫画連載が終わるような雰囲気はないのですけれども、どうなることか。アニメ2期が始まるまで連載が続いて欲しいものです。もっともアニメ2期があるかどうかも分からないのですが。

【作品データ】
作品:アポカリプスホテルぷすぷす
作者:竹本泉
連載:竹書房サイト「ストーリアダッシュ」連載中
刊行状況:1巻7月7日発売予定

【作品データ】
作品:がーでん姉妹
作者:竹本泉
連載:竹書房「まんがライフ」連載
刊行状況:全7巻

【作品データ】
作品:てけてけマイハート
作者:竹本泉
連載:竹書房「まんがライフ」連載
刊行状況:全10巻