バスケットの醍醐味は、なんといっても得点がたくさん入ること。競技レベルにもよって変わってくるものの、1試合で80~100点以上というのも珍しくなく、点の取り合いになるとどちらとも100点以上というケースもあります。
しかし、どんなに技術が優れていてもちょっとしたケガや精神的なスランプですべてが水の泡になってしまうもの。一度イップスになってどん底まで落ちた選手が、再び這い上がる過程を描いた作品が水野光博先生原作、飛松良輔先生作画のバスケットマンガ『Deep3』です。
【作品紹介】
本作の主人公は、日本でバスケットボールを続けてきた霧神高校1年生の河合デミアン。彼は、北米の世界最高峰プロリーグ「NBO」で得点王になることを目標にしています。
実際、高校1年までの彼は将来有望でした。しかし、ある日ゴールに近づくと腕が固まってシュートの動作ができなくなってしまう、イップスの症状にかかってしまい……。
リハビリに励んでもなかなか改善の余地がなく、ドクターからも「イップスは治らない」と言われてしまいます。
そんな人生の谷底にいる中、デミアンはスリーポイントシュートに活路を見出し……。
アスリートのメンタル面に光を当てた新しいバスケットマンガです。
Deep 3 Vol 12 🏀 pic.twitter.com/KqjB0JVXSj
— Deep3 (@Deep3__) May 30, 2025
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【作品の見どころ】
どんな競技スポーツも、高い技術を持っているに越したことはありません。しかし、それだけでは不十分で、その技術を高いレベルで発揮できる心の土台が大切なのです。
主人公はイップスになったことで、なかなか試合に出られなくなり、腐りそうになっていきます。しかし、常に懸命に練習に励み、チームに貢献できるようになっていくさまは、読んでいて本当に痛快です。
いわゆる精神論や根性論の類はまったく登場しないので、バスケットをやっている方はもちろんのことバスケット以外の競技に打ち込んでいる方も楽しめます。
【作品データ】
・原作:水野光博
・作画:飛松良輔
・出版社:小学館
※ビッコミで、試し読みできます
・刊行状況:既刊12巻(以下続刊)