イジメに立ち向かう勇気とは?『ライフ~生きていく。ということ~』

生きている中で、あるできごとをきっかけに性格が変わってしまうことがあります。たとえば、幼少期に活発だった子がイジメをきっかけに内向的になる、逆に内向的だった子が転校をきっかけに明るく人を笑わせる子になるなどのケースです。

やられた側から見れば、黒歴史とさえ言ってもいいできごとでしょう。しかし、そこに乗り越えなければならないことがあったとしたらどうしますか?気弱な主人公が、イジメに立ち向かう勇気と強さを持つ過程を描いた作品が、すえのぶけいこ先生の『ライフ~生きていく。ということ~』です。

【作品紹介】

主人公は、椎葉歩。中学時代から勉強が苦手な劣等生で、みんなからは「アユム」と呼ばれています。

少しでも成績を上げたかった歩は、篠塚夕子と同じ西舘高校を目指して、勉強に励んだのですが……。

しかし、合格したのは歩だけで夕子は不合格に終わり、その場で絶好を言い渡されてしまいます。

その後、歩はリストカット癖がつき、進学した西舘高校でもなかなか周囲と馴染めないまま。

進学した高校でも、ひどいいじめや換金・暴行に遭うものの、親しくなった友だちに支えられ、自分を取り戻してイジメに立ち向かう勇気と強さを身につけていきます。

本作は、リストカット癖やイジメを乗り越えた歩を通し、生きていく覚悟を問う物語です。

【作品の見どころ】

本作の見どころは、イジメやリストカット癖を克服しようとする歩の強さにあります。

イジメというのはPTSDにつながりかねないほどショックも大きく、なかなか簡単に乗り越えられるものではないのです。

筆者も社会に出てから、会社でイジメやハラスメントを受けた経験があります。やはり、なかなかイヤとはいえず、さらに周囲の目もあったため言い出せませんでした。

本作の主人公、歩に限らず当事者である間はなかなか周囲が見えないものなのでしょう。実際、歩も周囲が見えるようになりだしてから、イジメの当事者との若い、周囲と打ち解けていくさまなどが描かれていきます。

マンガ自体エンタメ性を重視する特性があるので、完全に参考にはならないまでも、ある程度は参考にできる作品ではないでしょうか。

【作品データ】
・作画:すえのぶけいこ
・出版社:講談社(別冊フレンド)
マガポケで試し読みできます。
・刊行状況:全20巻(新装版は全13巻)