虐げられてきた女性はいかに立ち上がるのか?『Ada(アダ)~逆襲の女たち~』

腕力が強く、暴力的な人が怖いと思われがちです。しかし、本当に怖いのはもしかしたら、日頃は大人しくしている人かもしれません。実際、普段大人しくしている人が、交際相手のモラハラを機に、一気に逆襲に転じるのはよくある話です。

今回は、普段誰かに虐げられている女性が、逆襲に転じるさまを描いた物語として、『ワタシってサバサバしてるから』のとらふぐ先生原作、『東京貧困女子』の小田原愛先生作画の『Ada(アダ)~逆襲の女たち~』を紹介します。

【作品紹介】

物語は東京の夜景から始まります。

ある雑居ビルに店舗を構える、占いの館~Ada~。ここには、夫のモラハラやDV、浮気などに悩む女性が駆け込みます。

Adaは、誰の心にも存在する怪物を解き放ち、真の怪物への制裁を手伝う占い師。

モラハラ・セクハラ・パワハラ・DV・浮気に耐えてきた女性は、Adaの占いによって、怪物を解き放ち、大報復するさまを描いた物語です。

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【見どころ】

本作の見どころは、すべてから解放された女性の胸のすくような大報復劇にあります。

もちろん、すべての報復がいいとは言いません。しかし、そうせざるを得ないところまで追い込まれている人は、確実に存在するのです。

そんな女性たちが、一気に反撃へと転じるさまは、読んでいて爽快感があります。

普段は耐え忍んでいたり、何も言わない人ほど、心のなかで何を考えているのかわからないもの。

そうならないうちに、ストレスを解消する方法を持っておく必要性を感じます。

【作品データ】
・作画:小田原愛
・原作:とらふぐ
・出版社:集英社(グランドジャンプめちゃ)
公式サイトで試し読みできます
・刊行状況:既刊1巻(以下、続刊)