出産をめぐるさまざまな選択の物語『うむ、うまない、うめない、うみたい』

厚生労働省の人口動態統計月報年計によると、2023年の合計特殊出生率は全国で1.20。東京では0.99とはじめて1を割り込み、出生数も全国で72.7万人と過去最低を記録しました(出典:令和6年版 国土交通白書)。

出産する・しないについては個人の選択であり、どちらを選ぶかは個人の自由です。デリケートな問題であり、それぞれの理由があるので、そこに口を挟むべきではありません。その「出産」をテーマにした物語が、加藤綾子先生原作、ことり先生作画の『うむ、うまない、うめない、うみたい』です。

【作品紹介】

人間の妊娠期間は280日(約40週)前後。女性にしかない子宮で育ち、生まれてくるため、妊娠・出産は女性にしか経験できないイベントです。

ただ、同じ女性でも「子どもがほしい」と思っているとは限りません。さまざまな理由で「出産できない」もしくは「出産したくない」人もいるのです。

本作には、さまざまな理由で「うむ、うまない、うめない、うみたい」と思っている女性が登場。それぞれの視点から描かれる出産にまつわるストーリーを描いています。

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【本作の見どころ】

本作には、さまざまな理由で出産するかしないか迷っている女性(夫婦)が登場します。

その理由とは……

  • 推し活をしたい
  • 母親になれるか自信がない
  • 卵巣がんが見つかった

など、さまざまです。

その中で、夫婦がそれぞれの意見をぶつけ合って最終的にどうするか決断していくさまが描かれています。

どのような決断をするかについては、本編をお読みいただけると幸いです。

どの物語も、身につまされる思いがするので、いわゆる結婚適齢期にある方、すでに過ぎている方もぜひ手にとってください。

【作品データ】
作画:ことり
原作:加藤綾子
出版社:小学館(裏サンデー)
公式ページにて試し読みできます
刊行状況:全3巻(最終巻の3巻は電子書籍のみ)