ある日ふとした瞬間に恋に落ちる。女性であれば、多くの人が憧れる展開でしょう。しかし、現実はマンガや小説・ドラマのように甘いものではなく、なかなか厳しいものです。簡単に白馬の王子様が現れるわけではありません。
ただ、そのチャンスは突然のように訪れる可能性もあります。今回紹介するのは、同じ大学の先輩と後輩が偶然の出会いで恋に落ちるピュアラブストーリー、森下suu先生の『ゆびさきと恋々』です。本作は、2024年1月にアニメ化されるなど反響も大きく、世界総発行部数は685万部を突破しています。
【作品紹介】
主人公は大学1年生の糸瀬雪。かわいいものが大好きな彼女ですが、生まれつき聴覚障害があり、耳が聞こえません。
物語は電車内からはじまります。
電車内で道を聞こうとした外国人に話しかけられますが、何もできずに困っていた雪。
そこに助け舟を出したのが、友人の藤白りんと同じ国際交流サークルに所属する波岐逸臣でした。流暢な英語で外国人に道案内をする逸臣。
その後、雪に話しかけた逸臣は、雪のリアクションで聴覚障害を察します。
その後は口の動かし方をわかりやすくするなど、配慮をしてくれる彼に好意を抱いた雪。
そこからはじまる恋模様を描いた物語です。
ゆびさきから始まる初恋
1/13 pic.twitter.com/MMa5l6pzU7— 森下suu (@morisita_suu) December 16, 2019
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【作品の見どころ】
見どころは、雪と逸臣の恋の進展にあります。
聴覚障害のある雪にとって、音のない世界が日常でいつも手話を通してしか会話ができませんでした。
そんな中に現れた逸臣は、雪に合わせて口の動かし方をゆっくりにするなど、少しでも雪がわかりやすいように配慮をしてくれます。
そのようなやり取りをしていくうちに、優しい逸臣に惹かれていく雪。
逸臣の同級生で好意を持っている中園エマ、同じく同級生でエマに好意を抱く心との関係も含め、これからの展開を楽しみに見守りたい作品です。
【作品データ】
・作者:森下suu
・出版社:講談社(KCデザート)
※公式ページで、試し読みできます
・刊行状況:既刊11巻