若者(15~39歳)の死因でもっとも多いのは自殺で、小中高生の自殺者数は2011年以降毎年300人を超え、2024年の速報値は527人と言われています(出典:朝日新聞)。実際、何らかの理由で人生に絶望する状況になったら、どんなに強そうに見える人でも実行する人は多いのではないでしょうか。
絶望する原因はいじめかもしれませんし、ケガかもしれません。今回は、怪我により野球を断念せざるを得なくなった主人公が、吹奏楽に出会って新しい楽しみを見つける物語が宮脇ビリー先生の『今日も吸部は!』です。
【作品紹介】
主人公は、元野球部の汐見草太郎。野球部ではエースで、プロを目指していた彼は、怪我により医師から「もう野球はできない」と宣告されます。
「野球のない人生はつまらないし、生きる価値もない」と、学校の屋上から飛び降りようとします。
そこに声をかけたのが、吹奏楽部(吸部)の小松原ルーシー。
彼女は、自殺しようとしていた草太郎に「吹奏楽やらん?」と、シンプルな一言をかけました。
その言葉に入部を決意した草太郎でしたが……
起こるのは吹奏楽関連の揉め事やトラブルばかりで、大切な練習さえできない有り様。
そんな変な吹奏楽部を舞台に起こる、吹奏楽部のあるあるを詰め込んだ部活コメディーです。
第17話更新されました!!!!!!!!!!!!
第17話 今日も吹部は青天霹靂 / 今日も吹部は! – 宮脇ビリー | サンデーうぇぶり [ https://t.co/sqEncbVNZv ]
— ビリー(宮脇)🍆 (@biri_EX) January 30, 2025
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【作品の見どころ】
『今日も吸部は!』の見どころは、入部したばかりの草太郎と周囲の部員との掛け合いにあります。
入部して1週間の宗太郎は、勧誘してきたルーシーの個人指導ばかりで顔合わせや全体練習をしたことがなく、そのことを相談するといきなり部長と副部長の殴り合いを見せられ、さらには自身が所属するトランペットパートの対立・分断を見せられ……
なんとか場を収めようとしますが、まったく収まる気配はなく……
そんな揉め事とトラブルばかりの吹奏楽部でも、まとまるときにはまとまる。
吹奏楽部出身者の人は、本作を見て懐かしく思うでしょう。
また、出身でなくても似たようなことあったかもと思える作品です。
【作品データ】
・作者:宮脇ビリー
・出版社:小学館(サンデーうぇぶり)
※公式ページで、試し読みできます
・刊行状況:既刊1巻