トッカン―特別国税徴収官―

現代日本の弁慶の泣き所『トッカン―特別国税徴収官―』TVドラマ放送

トッカン―特別国税徴収官― ■2012年7月4日(水)22:00~ 日本テレビ 放送開始
<キャスト>井上真央、北村有起哉、鈴木砂羽、木南晴夏など

【あらすじ】
鈴宮深樹(25歳)通称ぐー子は、ある事情から安定した職業につきたくて公務員を目指していた。ありとあらゆる国家試験を受けたものの、唯一受かったのが「国税局の国税専門官」というあまり聞き慣れない役職。 東京国税局管内の税務署に配属され、新米徴収官として働き始めてはみたが、これが公務員の仕事――? 徴収官の中でも、特に悪質な事案を担当する「特別国税徴収官」通称トッカンに任命されてしまったぐー子。さらに悪いことに、上司の鏡雅愛は冷血無比で有名な“死神”だった。そんな鏡の補佐として奔走する日々に、ぐー子は耐えられるのか?

【みどころ】

夢や希望よりも、現実の安定が欲しい。

にべもない。だけど、それが現代女子の本音なのかもしれない。これは、そんな安定を志した(?)ある女の物語……なんて綺麗にまとめては、この作品の面白さが伝わらないだろうか。けれど、この表現が一番しっくりくる作品である。

原作は高殿円の書いた小説『トッカン―特別国税徴収官―』(早川書房)だ。高殿円といえば、ライトノベルのイメージが強い人も多いだろう。筆者も原作者を見て驚いた。小説はシリーズ化するほど人気の作品で、現在は『トッカン the 3rd おばけなんてないさ』がミステリマガジンで連載中だ。ちなみにマンガは姫神ヒロが担当し、レディースコミック雑誌「YOU」(集英社)で連載中である。

国税といわれると『マルサの女』や『ナサケの女』が思い出されるのは、きっと筆者だけではない。しかし、この2作品が国税調査なのに対し、『トッカン―特別国税徴収官―』は国税徴収にスポットが当たる。筆者の認識からすると、世直しで格好いいイメージが強い前者に対し、後者はちょっと悪者っぽくて気の毒。その一言につきる。だけど、その気の毒さが本作の味なのかもしれない。世代が近いこともあり、ぐー子を情けなく思う反面、一生懸命な姿に心打たれるものがある。

熱いのかユルいのか分からないのは、現代作品の風習だろう。どたばただけど、なぜか泣ける(色んな意味で)。そんなほろ苦くて温かい日常を、是非楽しんで見てほしい。

【関連URL】
・『トッカン―特別国税徴収官―』日本テレビ公式サイト
http://www.ntv.co.jp/tokkan/

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