ふわふわしているふみ先輩と新入生による背徳の恋愛『おやすみふみさん』

地方出身の若者にとって、一度は憧れるのが都会での一人暮らし。そのまま都会で就職して住み続ける人もいれば、地元に戻る人もいるものの、やはり東京・大阪・京都・名古屋といった四大都市圏には大学も多く、進学して一人暮らしをはじめる人が多くいます。

今回紹介する、白石暦先生の新連載『おやすみふみさん』も、大学進学を機に都会に出てきた男子学生を主人公にして、背徳の大学生活を描いた物語です。果たして、理性はいつまで持つのでしょうか。

【作品紹介】

本作の主人公は、大学進学を機に上京した大学生の米谷凛太。彼の出身地は、山形県の五池村という信号のないド田舎です。同級生が4人しかいない中、幼馴染の宗像樹とともに同じ大学へと進学します。

その大学は蒼城大学。学生の総数は5万人以上、サークルの総数も日本最多を誇る、都内屈指のマンモス大学で、別名「日本一楽しい大学」と言われている学校です。

早くも学校の雰囲気に溶け込んでいるように見える樹とは対照的に、どことなく気後れしているように見える凛太は、図書館でとある美女に出会った後、文芸部の部室を見つけてそこに入部します。

彼女の名前は、2年生の紫水ふみ。ふわふわな雰囲気の彼女は、実は文学少女で、同じ文芸部に所属することになったのです。

入部初日に部長宅での飲み会後、ふとしたきっかけでふみ先輩を送ることになり……

ふみ先輩に理性崩壊を試される、背徳の学生生活を描いた物語です。

https://platform.twitter.com/widgets.js

【見どころ】

本作の見どころは、なんとか理性を保とうとする凛太の葛藤にあります。

ヒロインは、図書館で出会った2年生のふみ。ふわふわした雰囲気とは対照的に、二人きりになると凛太を積極的に誘ってきたり、なにかと凛太の理性を崩壊させようとあの手この手で迫ってきます。

なんとかその魔の手を振り切って、ギリギリのところで踏みとどまる凛太ですが、その気持ちを弄ぶように誘ってくるふみに、どのように対処するのか。

また、男女問わず人気が高いふみの裏の顔を知った凛太は、今後どうするのかが楽しみな作品です。

【作品データ】
・作者:白石暦
・出版社:講談社(マガジンポケット)
マガジンポケットで試し読みできます
・刊行状況:単行本未刊行(2025年1月に1巻発売予定)