ポールダンスとの出会いが少女の運命を変える!『POLE STAR』

皆さんは、ポールダンスをご存知ですか? ポールダンスとは、垂直な一本の棒を使って、昇り降り・スピン・倒立など体操に似た技を複雑に組み立てて行うダンスです。当然のことながら、高い柔軟性と筋力が求められます。

大衆向けのショーのイメージを持たれがちなポールダンスですが、少しずつエクササイズや競技としての普及もなされており、大会も存在しています。そんなポールダンスに魅せられた少女の成長を描く物語が、NON先生の『POLE STAR』です。

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【作品紹介】

熱海にある、とあるひなびたホテルが舞台の『POLE STAR』。中学2年生の女の子・堀ややのが、本作の主人公です。

中学2年の6月、熱海に引っ越す少し前から物語がスタート。ややのは、東京都内で母ひとり子ひとりのいわゆる母子家庭で育ちました。しかし、母親(みっち)が男に騙されて全財産を盗られたことで、引っ越しを余儀なくされます。

住む家もなくなったふたりは、母親の故郷でもある静岡県熱海市へと引っ越すことに。そして、15年前はポールダンサーだったみっちは、ホテルニュー・イワマの支配人に雇われて、再びポールダンサーに戻るのです。

しかし、ポールダンサーを一度引退したこともあり、体型はかなりぽっちゃり。周囲は「本当に踊れるのか」懐疑的な目をする中、全盛期からは程遠いもののしっかりと演技をします。

それを目の当たりにしたややのは、そんな母親を見て格好いいと思い、自らもポールダンスへと足を踏み入れ……。

一本のポールが、少女の運命を変える奇跡の物語です。

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【見どころ】

本作の見どころは、母親が故郷に戻って明るさを取り戻したことで、自らも少しずつ変わろうとしているややのの姿にあります。

ポールダンサーとしては素人なので、トリックなど基本的な動きが最初はぎこちなかったのですが、素質を見抜いた周囲のレッスンとそれに食らいついたことで、ダンサーとしての素質を開花させていくややの。

それと同時に、見える景色も変わっていきます。

競技・ジャンルは違っても、なにかに真剣に取り組んだ経験のある人ならば、共感できる要素がたくさん詰まった作品です。

【作品データ】
・作画:NON
・出版社:講談社(週刊モーニング連載中)
コミックDAYSにて読めます
・刊行状況:既刊2巻