カップ麺がつなぐガールズラブコメディ『3分待ってむぎ先輩』

理系学部は実験・研究が多く、どうしても恋をしたり遊んだりする暇も少なくなりがちです。また、料理を作る時間も取りにくく、どうしても疎かになってしまうことがあるかもしれません。

そんな理系女子大生ふたりによる、インスタントラーメンがつなぐ青春・キャンパスライフを描いた新感覚ガールズラブコメが、七路ゆうき先生の最新作『3分待ってむぎ先輩』です。

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【あらすじ】

舞台は、とある大学の理系学部キャンパス。海洋資源生物の研究室で、日夜研究を続ける大学生の湯浅汐(湯浅ちゃん)と、その教育担当を務める大学院生の薬師寺つむぎ(むぎ先輩)が主人公です。

むぎ先輩が、キャンパス内をさっそうと歩いているところから物語はスタート。周囲から「今の人かわいいっ」とか「あんな美人、引く手数多でしょ」などの声が聞こえてくる彼女ですが、男性との出会いはあっても合コンから初デートに誘うと、もれなく撃沈してしまいます。

その都度、湯浅ちゃんに慰められるのがお約束の展開です。しかし、一旦白衣を着るとピシッとした教育担当に早変わり。

そんなふたりが深夜の研究室で楽しみにしているのが、ご褒美ご飯のカップ麺。お湯を入れて出来上がるのを待ち、今日もむぎ先輩と湯浅ちゃんは空腹の中、カップ麺をすするカップ麺グルメ×理系女子大生キャンパスライフ×ガールズラブコメディです。

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【見どころ】

本作の見どころは、何と言っても完璧で非の打ち所がなさそうに見えるむぎ先輩が、実験後の待ち時間に食事をしながら弱音を吐くところです。

周りから頼られやすい人は、なかなか弱音を吐きにくい立場にいることも多いので、読み進めていくうちに思わず共感してしまう描写も多いのではないでしょうか。

また、本作にはカップヌードル(日清)や赤いきつね・緑のたぬき(マルちゃん)、ペヤングなど、実在するカップ麺が登場します。

できあがってからそれを食べるふたりの顔が、また食欲をそそるので、実際にカップ麺を用意しながら読むといいでしょう。

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【作品データ】
・作者:七路ゆうき
・出版社:小学館
裏サンデーでも読めます
・刊行状況:既刊2巻