さりげない優しさが心の癒やし?『南さんはあざといい子』

マウンティング女子やフレネミー女子などの言葉のとおり、世代に関係なく同性同士で敵対心が強く出やすい傾向にあります。「女の敵は女」という言葉もあるとおり、同性を過剰にライバル視しやすいようです。

しかし、緩衝材のような役割を果たせる人がいると、それだけで心が癒やされます。そんな女性を主人公にしたマンガとして今回ご紹介するのが、天海杏菜先生の『南さんはあざといい子』です。

【あらすじ】

主人公はタイトルのとおり、南さん。彼女は自分自身のことを「ミナ」と呼びます。つい最近異動したばかりの彼女はミスが多く、何度指摘されても間違えてしまう、一見するとダメ社員です。何故か彼女の周りには下心丸出しの男性社員が集まり、いつもフォローをしてもらっています。

そんな南さんの教育係をしているのが、同じ女性社員の清川さんです。一見するとぶりっ子に見える南さんには、一方的に苦手意識を持っている様子。

しかし、周囲を利用するだけだと思っていた南さんは、本当はとても不器用で素直でまっすぐな社員であることに気づきます。

南さんを中心として、女の友情を描いたオフィスドラマです。

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【見どころ】

本作の見どころは、人間関係の機微を描いている点にあります。

たとえば普段からフォローしてもらっていて、いつも感謝しているのになかなか感謝を伝えられない人がいます。他にも、思いを寄せている人がいるのに、なかなかその思いを伝えられない人もいるかもしれません。

そんな時、南さんが間に立って、ふたりをくっつけるハブのような役割を果たします。

どんな人でも人間関係に疲れることがあるでしょう。そんな時に読むと、一気に疲れが吹き飛んでしまう心を癒やしてくれる作品です。

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【作品データ】
・作者:天海杏菜
・出版社:双葉社(ジュールコミックス)
Webアクションで読めます
・刊行状況:既刊1巻