知られざる裏話がいっぱいのスピンオフ短編『キャプテン翼 MEMORIES』

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人気タイトル・シリーズとも多くある、サッカーマンガ。実際、皆さんに「好きな作品は?」と質問すると、多くのタイトルが答えとして返ってきます。その中でも、多くの人が定番として答えるであろうタイトルが『キャプテン翼』です。

1981年より連載をスタートした本作。しかしながら、43年を迎えた今年、マンガとしての連載に終止符を打ちました。本作を原作とした派生作品・アニメ作品も数多く存在する中から、今回は『キャプテン翼 MEMORIES』を紹介します。なお、数々の派生作品・翻訳版なども含めた総発行部数は、なんと9,000万部以上の大人気シリーズです。

【『キャプテン翼 MEMORIES』とは?】

『キャプテン翼 MEMORIES』とは、1981年より連載開始された『キャプテン翼』より派生した、スピンオフ短編集です。

コミックス(単行本)としては、全3巻が発売中。

それぞれ、下記の物語が収録されています。

●MEMORIES 1

  • 南葛小vs修哲小対抗戦当日に起こった話
  • おれが若林源三だ!!~SGGKの誕生(前・後編)
  • 大空家の引っ越し<『キャプテン翼』エピソード0>(VOL.1~4)

●MEMORIES 2

  • 最強!!明和FC伝説(プロローグ オリンピック代表監督 吉良耕三 誕生秘話)
  • 最強!!明和FC伝説(VOL.1~9)

●MEMORIES 3

  • 最強!!明和FC伝説(VOL.10~14)
  • ボクは岬太郎2

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【見どころ】

原作となる『キャプテン翼』には、主人公である大空翼はもちろんのこと、最初に登場するライバルで後に親友となる若林源三やゴールデンコンビの岬太郎、翼をライバルとして追いかける日向小次郎、小次郎を慕う若嶋津健など、他にも魅力的な人物がたくさんいます。

そんな彼らに、さまざまなエピソードがあったことはあまり知られていません。

●大空翼

  • 南葛市に引っ越すまでの大空家
  • 対抗戦当日の様子

●若林源三

  • 元全日本GKの見上辰夫氏が専属コーチ
  • SGGKと呼ばれていた
  • 同級生だった高杉・伊沢・来生・滝・森崎らが「さん」付けで呼んでいた

●岬太郎

  • 過去に在籍したふらの・九十九里FC時代
  • 明和FC時代の入団経緯・プレー
  • フランス日本人学校時代の仲間たちとの絆
  • 転校先でできた友達との絆

●日向小次郎・若嶋津健

  • 病気がちな母親に代わって働いていた
  • 若嶋津健をサッカーに誘った理由
  • 空手家時代の若嶋津

上記エピソードの中には、本編で簡単ながら説明されていたものもあります。しかし、ストーリー展開の都合上もあってか、残念ながら完全に説明しきれなかったものばかりでした。

これらエピソードについて、本作でほぼ完全に描ききっています。

すべてが、最初から作者の中で描かれていたものではないかもしれません。後づけで作ったものもあるでしょう。それでも、本編および派生作品ストーリーと矛盾なく描ききっているので、後味もよく読み切ることができました。

特に第1巻の最後には、とある人物が小学生編における後の激闘につながる一言を言っています。

それが誰かは、実際に単行本でお楽しみください。

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【今後への期待】

作者の高橋陽一先生もあとがきで書いているように、石崎・浦辺・岸田・新田、松山・立花兄弟・次藤・早田など、魅力的なキャラクターがたくさんいます。彼らについても、描ききれていない物語があるはずです。

マンガでの連載を終了していることもあり、ネーム連載(鉛筆書き)になるでしょう。しかし、新しいものができあがったときには、『キャプテン翼WORLD(https://captain-tsubasa.world/)』で公開することを約束なさっています。

その日が来ることを、楽しみに待っていましょう。

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【作品データ】
・作者:高橋陽一
・出版社:集英社
・刊行状況:全3巻
公式サイトで一部試し読みできます