サレ妻の壮大な復讐劇が幕を開ける!『極限夫婦』

令和4年度の司法統計によると、離婚理由で多いのは性格の不一致・暴力・浮気などの異性関係です。一方、近年増えているのはモラハラなどの精神的虐待で、夫側では2位、妻側も3位と上位に入っています。

離婚ポータルサイト「ベンナビ離婚」のアンケートでは、実に6割以上の女性が一度は離婚を考えているという結果も出ているそうです。耐えてきた妻が離婚するために立ち上がる姿を描いたマンガとして、きづきあきら先生サトウナンキ先生の『極限夫婦』を紹介します。本作は、紙と電子の合計で累計発行部数220万部を突破した人気作です。また、2024年1~3月期には関西テレビでドラマ化されました。

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【『極限夫婦』とは?】

『極限夫婦』とは、夫婦のリアルな人間関係をテーマにした短編集です。ただし、円満な人間関係の夫婦ではなく、不倫やモラハラ、ギャンブル依存などどこかに問題があり、夫婦仲が冷え切っている夫婦が描かれています。

タイトルのとおり極限状態に陥った夫婦生活がテーマで、夫の言動・行動などに違和感を覚えた妻が立ち上がり、夫に経済的・精神的な制裁を加えるまでを、3話完結のオムニバス形式で描いているマンガです。

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【見どころ】

本作の見どころは、ふたつあります。

1.ストレスが溜まりそうな展開

作内には、異様なルールで束縛しようとするモラハラ夫や亭主関白夫、夫が家事をしても感謝すらしない妻が登場します。彼らはDVや不倫、モラハラなど実生活でやったら大問題となるようなことをやって平然としている有様です。

悪者キャラがあまりにもクズすぎて、それが逆にストーリーを際立たせています。

2.最終的には勧善懲悪のごとく断罪される

実際に不倫やDVなどの現場を目の当たりにしたら、怒りのあとに失望感が出てもおかしくないでしょう。それは、マンガであっても同じことだと思います。いくら、こういった展開が好きな人であっても、ストレスは確実に溜まっていくもの。

しかし、悪いことをしたキャラクターは、最後に断罪されて奈落の底へと落ちます。

最終的にどんな形で断罪されるのか、行く末がどうなるのかを想像するのも、本作の楽しみといえるでしょう。

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【作品データ】
・作者:きづきあきら+サトウナンキ
・出版社:双葉社
Webアクションで試し読みできます
・刊行状況:既刊5巻(以下続刊)