厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、糖尿病を疑われる人の割合が男性で2割弱(19.7%)、女性で1割強(10.8%)です。また、「令和2年 患者調査」によると、患者数は約580万人います。
このように患者数・予備軍の多い疾患でありながら、糖尿病内科および糖尿病について知られていないことはたくさんあります。糖尿病について、時には患者目線である時には医師の目線で書いたマンガが、よっしー先生の『ケットウ! ~糖尿病内科医・甘栗美咲~』です。
【作品の紹介】
主人公は、糖尿病専門医を志望する研修医・甘栗美咲。東京出身の彼女は、研修先の病院として、富山県にある病院を選びます。そこで待っているのは、専門医になるための研鑽を積み重ねる日々です。
優しい医療スタッフ・患者さんもいれば、厳しく注意する人もいます。
そんな中で、医師として赴任した美咲が、糖尿病内科専門医として成長していく過程を描いた物語です。
富山県民による、富山県が舞台の、全国の皆様に読んで欲しい医療漫画だよ🎶
『ケットウ!~糖尿病内科医・甘栗美咲~』#富山県#ケットウ#少年画報社 pic.twitter.com/0fyg8KljDM
— よっしー🐱漫画家(「ケットウ!」1巻発売中) (@dmyosshie) June 30, 2024
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【作品の見どころ】
作品の見どころは、糖尿病の豆知識(糖尿病からくる眼科の合併症など)が書かれていることです。
作者のよっしー先生も、妊娠糖尿病からの2型糖尿病患者で、治療を受けています。数々のエピソードは実体験から来ているので、伝えるメッセージも説得力抜群です。
また、描かれる患者さんの態度についても、「こういう患者さんっていそうだな」と思わせます。
糖尿病患者も人間です。「糖質はできるだけ控えて」と言われても、ついつい持ち込んで食べてしまう人、ついついどか食いしてしまう人、自分でできることは自分でしようとして無理してしまう人など、いくら医師や看護師が注意しても聞かない人がいます。
「やらない方がいい」とわかっていても、ついやってしまうわけです。しかし、注意されても繰り返した経験のある人は、意外と多いのではないでしょうか。
その際に頭ごなしに注意するのではなく、その人が興味・関心を持ちそうなことに触れ、そこから改善を促すなど、心理的なサポートをすると聞き入れられやすいなど、実生活でも活かせそうなことが描かれています。
マンガDX+では、本作の原型となった作品も読めるので、ぜひご覧になってみてください(※)。
※PCからだと1話のみなので、スマホアプリを推奨
皆さんもっと糖尿病に関心を持って欲しいです💦
ドカ食い=太るぐらいしか心配しない方も多いのではないか🤔
私は9年半前HbA1c15で腎症・網膜症(+黄斑浮腫)・自律神経障害が発覚😱 https://t.co/k84qu7MvB3 pic.twitter.com/Z7vVZQMHfb
— よっしー🐱漫画家(「ケットウ!」1巻発売中) (@dmyosshie) June 29, 2024
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【作品データ】
・作者:よっしー
・出版社:少年画報社
※マンガDX+で試し読みできます
・刊行状況:既刊1巻