1990年に連載開始した『クレヨンしんちゃん』は、臼井儀人先生が死去した2009年を挟み、2010年より『新クレヨンしんちゃん』として再スタート。2020年には無事に連載30周年を迎え、今年で35年目に入りました。
アニメは1992年、映画は1993年からスタートして、32年が経過。現在は、国民的アニメの地位を築いています。その中から、アニメ・映画の原作となった作品10作を収めた作品が『クレヨンしんちゃん ザ・ファースト・オリジン TVアニメ&映画化エピソード集』です。
本作には、アニメ・映画の原作となった作品が10作品収められています。
- しんのすけ☆ひまわりのエスパー兄妹(第26巻)
- クレヨンしんちゃん アクション仮面 vs ハイグレ魔王(第6巻)
- クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝(第8巻)
- クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望(第11巻)
- 野原刑事の事件簿(第15巻)
- 流れ板しんのすけ(第20巻)
- ミラクル・マーカーしんのすけ(第23巻)
- お・お・お・のしんのすけ(第25巻)
- 家族連れ狼(第27巻)
- フィギュアウォーズ(第41巻)
※最後の数字は、初出の巻数
ちなみに『しんのすけ☆ひまわりのエスパー兄妹』は、昨年8月に上映された劇場版『しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』の原作です。
『クレヨンしんちゃん』の本編は、初期の作風がブラックジョーク仕立て。中期~後期・および『新クレヨンしんちゃん』ではホームコメディ路線に変化して、ここまでの人気を掴みました。
本作に出ている作品は、いわば「クレヨンしんちゃん外伝」といえます。
外伝では、各登場人物の意外な一面が垣間見える点こそ、大きな魅力です。
たとえば、しんのすけの父ちゃん・ひろしは、本編では「足臭父ちゃん」などひどい言われようですが、劇場版では家族愛に満ちあふれた名言を多く残すキャラクターでもあります。
普段はアニメ・映画でしか見ない方も、原作を読んでみてあらためて作品の魅力に気づいていただけるでしょう。それとともに、DVD・BDの収録作品リストも掲載されているので、映像を探す際にも役立ちます。
【作品データ】
作者:臼井儀人
出版社:双葉社
刊行状況:全1巻