『キャプテン翼』シリーズ~2024年4月に連載終了!気になる今後は?

スポーツとマンガは、親和性が高いジャンルのひとつです。ご多分に漏れず、サッカーマンガも名作が多く、ワールドカップ出場が夢のまた夢だった時代から、数多くの名作が生み出されています。

その中でも、国内・国外問わず多くのプロサッカー選手に影響を与えてきた作品が、高橋陽一先生の『キャプテン翼』シリーズです。現在は「キャプテン翼マガジン」にて『キャプテン翼 ライジングサン Final』が連載されていますが、このたび2024年4月の「キャプテン翼マガジン Vol.20」での終了が発表されました。

【キャプテン翼とは?】

『キャプテン翼』とは、「ボールは友達」を信条とする主人公・大空翼の活躍と成長を描いたサッカーマンガです。

1981年に連載開始すると瞬く間に大人気となり、1983年には最初のアニメ化。以降、中学生編・ジュニアユース編まで続いた後、1988年に連載終了します。

その後、1994年にワールドユース編。以降、ステージを変えて『キャプテン翼 ROAD TO 2002』『キャプテン翼 GOLDEN-23』『キャプテン翼 ライジングサン』を連載、現在は『キャプテン翼 ライジングサン Final』が連載中です。

スピンオフを含めると、シリーズ通算で通算110巻以上を達成。2023年3月時点で、単行本・文庫本・翻訳本・スピンオフの合計で、累計発行部数9,000万部以上を記録する大人気シリーズへと成長しました。

【キャプテン翼が与えた影響】

『キャプテン翼』は、国内外問わず多くの国で人気のあるサッカーマンガ・アニメです。

元日本代表であれば、キーパーの川口能活さんや中田英寿さん。新旧フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏やキリアン・エムバペ、スペイン代表のアンドレス・イニエスタ氏やシャビ氏など、多くの選手がファンだったもしくは影響を受けたと公言しています。

1983年のアニメ化を皮切りに、これまでに4回アニメ化された本作。設定を現代に移した上で、小学生編・中学生編を収めたシーズン1が2018年に、ジュニアユース編を収めるシーズン2が2023年よりアニメ化されていることから、どれだけ人気のあるシリーズかおわかりいただけるでしょう。

【連載終了の理由と今後について】

1981年の連載開始から、断続的に43年連載されている『キャプテン翼』シリーズ。

作者でもある高橋陽一先生は、連載終了の理由として下記の2点をあげています。

  • 若い時と比べると、連載ペースが落ちていること
  • 現在ある構想をマンガ化するためには、終了までに40年以上かかること

作者は、現時点で63歳です。もし全部を連載終了までマンガ化したとすると、連載終了時には100歳を超えてしまいます。デジタル化するにせよ、確かに現実的ではないでしょう。

そう考えると、今回の発表は大英断ともいえます。

気になる今後は、まだ発表されていないものの、一部ではネームや絵コンテなどで物語として残すとも言われています。

続きについては、公式サイトで発表される予定なので、続報を待ちましょう。

いちファンとしては、健康に留意しつつ完結まで物語が続くことを願っています。

【作品データ】
・作者:高橋陽一
・出版社:集英社
・刊行状況:
キャプテン翼 全37巻
キャプテン翼 ワールドユース編 全18巻
キャプテン翼 ROAD TO 2002 全15巻
キャプテン翼 GOLDEN-23 全12巻
キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA 全6巻
キャプテン翼 ライジングサン 既刊19巻
※いずれも単行本の巻数