双葉社の「月刊まんがタウン」が12月5日発売の2024年1月号をもって休刊となりました。
掲載作は『かりあげクン』や『鎌倉ものがたり』など16作品。そのうち、先に紹介した臼井儀人先生関連の2作品『新クレヨンしんちゃん』および『野原ひろし昼メシの流儀』を除いた14作品のうち、連載継続分の移籍先をまとめました。ファンだった方は、ご参照くださると幸いです。
【月刊まんがタウンとは?】
「月刊まんがタウン」は、『クレヨンしんちゃん』の増刊号から誌名変更して創刊された雑誌で、主に4コマ作品やショートマンガを掲載していました。
『新クレヨンしんちゃん』や移籍してきた『かりあげクン』『鎌倉ものがたり』など、長期連載作品も多かったので、休刊には驚きの声も多く寄せられるほど。実際、筆者も驚きのあまり声も出ませんでした。
まんがタウン最終号にしんみり pic.twitter.com/z0fPd1yPlR
— 私屋カヲル (@watashiya) December 6, 2023
【マンガ雑誌の現状は?】
一般社団法人 日本雑誌協会が四半期ごとに公表している印刷証明付部数によると、各マンガ雑誌の発行部数は下記のとおりです。
- 週刊少年ジャンプ:1,160,833部
- 週刊少年マガジン:358,167部
- ビッグコミックオリジナル:252,500部
- モーニング:85,542部
- ちゃお:131,667部
- マーガレット:11,000部
- BE・LOVE:36,350部
- Cookie:16,000部
※2023年7月~9月の平均発行部数
どの雑誌も軒並み苦戦しており、一時期は隆盛を誇った少年向けコミック誌も、100万部突破しているのは「週刊少年ジャンプ」だけです。
知名度の高い雑誌は10万部以上を保っているものもありますが、その大半が10万部未満という現状があります。
実際、スマホアプリが多く出回っていることを考えると、これからは連載は電子で、単行本は紙も発行されるという流れになるでしょう。
【まんがタウン掲載作品の移籍先は?】
「月刊まんがタウン」掲載作品は16作品。『新クレヨンしんちゃん』『野原ひろし昼メシの流儀』を除くと、全部で14作品。そのうち、移籍が決まっているのは全部で10作品です。
全体の4割弱が連載終了になる計算で、マンガの世界も厳しいことがうかがえます。
連載継続が決まっている10作品の移籍先は、下記のとおりです。
作品名 | 作者 | 移籍先 | 連載開始時期 |
かりあげクン | 植田まさし | 漫画アクション | 2024年2月 |
鎌倉ものがたり | 西岸良平 | 漫画アクション | 2024年春頃 |
派遣戦士山田のり子 | たかの宗美 | JOUR | 2024年2月 |
押しかけギャルの中村さん | おりはらさちこ | webアクション | 2024年1月12日 |
新婚のいろはさん | OYSTER | webアクション | 2024年1月 |
その運命は占えない! | えきあ | webアクション | 2024年1月 |
石田三成の妻は大変 | 重野なおき | webアクション | 2024年2月 |
ウエイトレス | 胡桃ちの | webアクション | 2024年2月 |
各先生方の、今後の連載継続を願って終わります。