「少年マガジンエッジ」が休刊!でも『江戸前エルフ』は続く

2023年春アニメで好調だった『江戸前エルフ』(樋口彰彦)で大きな変化が起こりました。

本作の主人公は、女性のエルフであるエルダリエ・イルマ・ファノメネル、通称エルダです。徳川家康に召喚された後、「末永く人々を見守って欲しい」と乞われて高耳神社のご神体となりました。もっとも当人曰く「私、ご利益ないから」とのこと。もう1人の主人公が、その高耳神社で巫女を務める小金井小糸(こがねい こいと)。制服で想像できるかもしれませんが、彼女は女子高生との二足の草鞋状態なんですね。

さて、ご神体となったエルダは、皆から親しみを込めて「エルダ様」と呼ばれているものの、いろいろあって引きこもりがち。神社に欠かせない神事すら先送りにしそうなエルダを引っ張っているのが小糸です。

2023年4月にはアニメ化され、キャラクターや舞台設定などのほんわかした雰囲気に加えて、異種族であるエルフと人間との複雑な関りを巧みに取り込んだストーリー展開などが好評となりました。舞台となった東京都中央区月島界隈を聖地巡礼するYoutube動画も多数アップされていますし、アニメ2期を望む声があるのも当然かもしれません。

直近の連載では、4人目のエルフが登場。独眼竜の異名を持つ伊達政宗に召喚されたパンニャ(パンニャバラ・ジャマル・バララバジャラ)と巫女志願の中学生である小椿木つとめ(こつばき-)により、ちょっとしたドタバタが発生します。なんだかんだあって落ち着くところに落ち着いたのですが、そこにエルダの深い言葉があったのは、ぜひ本誌なり単行本なりで読んで欲しい部分です。

さて、これで徳川、豊臣、前田、伊達と来ましたので、島津、毛利、上杉なども独自にエルフを召喚していそうですが、果たしてどうなるか。連載の長期化次第かもしれません。

と、思っていたところ、掲載誌である「少年マガジンエッジ」の休刊が発表されました。詳しくは、講談社コミックプラス「少年マガジンエッジの休刊のお知らせ」をご覧ください。紙媒体が厳しい時代なので、仕方ないのかもしれませんが、寂しさを感じてしまいます。

文中に「いくつかの連載作品は講談社コミックアプリ『マガジンポケット』をはじめ、作品に合わせた媒体で連載を継続する予定」とあるように、既に移籍等が決まっている作品は、作者がSNSなどで公表しています。それによると、『江戸前エルフ』は「コミックDAYS」に移籍とのこと。「別冊マガジン」くらいかなと思ってたので、紙媒体ではないのは残念ながら継続するだけでも良しとすべきなのでしょうね。

【作品データ】
作者:樋口彰彦
連載:講談社「少年マガジンエッジ」連載中
刊行状況:1~8巻発売中、以下続刊