ネトフリドラマ『極悪女王』を漫画『ダンプ・ザ・ヒール』で予習しよう

Netflixのドラマが注目を集めています。そこで次に注目が集まりそうなドラマから類推した漫画『ダンプ・ザ・ヒール』を紹介します。

地上波のドラマ視聴率が低迷しつつある昨今ですが、Netflixドラマで人気を集めている作品が増えています。小学館「少年サンデー」などで連載されていたデスゲームを描いた『今際の国のアリス』は世界的なヒットになりましたし、最近では相撲界を舞台にした『サンクチュアリ -聖域-』が話題になりました。

この次に注目を集めそうだと個人的に思う作品が『極悪女王』です。女子プロレスラーであるダンプ松本さんを主人公としたドラマで、お笑い芸人のゆりやんレトリィバァさんが主演となる他、ライバルとなるクラッシュ・ギャルズのライオネス飛鳥さんを剛力彩芽さんが、長与千草さんを唐田えりかさんが演じることが発表されています。

撮影中にゆりやんレトリィバァさんが負傷、入院したことで撮影が延期となっていましたが、5月には撮影が再開されたとのこと。詳しい配信予定は未発表ながら、再度のアクシデントでもない限り、それほど先ではないと思います。

そこでドラマ配信までにお勧めしたいのが、漫画『ダンプ・ザ・ヒール』です。小説「ダンプ松本『ザ・ヒール』極悪と呼ばれて」(平塚雅人)を原案としたコミカライズ作品で、『ジャストミート』『やったろうじゃん!!』などの代表作がある原秀則先生が描いています。

本作とドラマ『極悪女王』に直接関係は無いのですが、ドラマではダンプ松本さんが悪役として名を馳せていく様を描くとのことなので、内容的に重なる部分が多いのではないかなと考えられます。

原案小説ではダンプ松本さんの家庭環境なども詳しめに書かれていますが、漫画ではダンプ松本さんが全日本女子プロレスに入社した後をメインに取り上げています。リングネームが本名の松本香(まつもと かおる)から出身地にちなんでダンプ熊谷(くまがや)を提案され、アパートに戻った松本さんが身もだえする場面などはコミカルに描かれています。

小学館「ビッグコミック」の連載は5月25日発売のVOL.11にて最終回を迎えました。最終話ではクラッシュギャルズとの引退試合で行われたエキシビションマッチとともに、後日談も掲載。「プロレスの世界に戻ってるよね」とツッコミたくなる面もあるのですが、泣かせる結末で締めくくっています。文章好きなら「ダンプ松本『ザ・ヒール』極悪と呼ばれて」とともに、文章が苦手な人なら『ダンプ・ザ・ヒール』だけでも読んでみてはいかがでしょうか。

【作品データ】
作者:原秀則
原案協力:ダンプ松本、平塚雅人
連載:小学館「ビッグコミック」連載
刊行状況:1~4巻発売中、最終5巻8月末発売予定