北海道の酪農の現実がここに『百姓貴族』アニメが7月に放送決定

アニメ化企画が進行していた『百姓貴族』(荒川弘)が7月に放送開始となることが分かりました。

新書館「月刊ウィングス」にて好評連載中の本作。作者である荒川先生の実体験を元にした作品です。
当初は漫画家になるまでを中心としたストーリーを描いていましたが、連載が進むにつれて作者の家族や友人知人が数多く登場。
さらに担当編集者を含めた近況報告が描かれたこともあります。

なお4月号で同誌が創刊40周年とのこと。ガッチリ『百姓貴族』が表紙と巻頭カラーを飾っている点でも編集部のプッシュ具合が分かりますね。

その4月号からは担当編集者であるイシイさんの提案により、2泊3日の十勝取材の様子を描いています。取材の時期は不明ですが、作中に「コロナが下火」とあることや、ラベンダーやメークイン(じゃがいも)が咲いていることから、昨年の5~6月ごろかと思います。

興味深いのは、作者の言動からタクシーの運転手さんに乗って数分で身バレしている点。もはや北海道では有名人のひとりなのでしょう。

さて、アニメ化の企画自体は昨年10月に発表されていました。それに加えて、2月28日(火)に発売された「月刊ウィングス」の4月号にて続報が発表。7月からTOKYO MX、BS朝日などでの放送開始とのこと。荒川先生の作品ではアニメ『鋼の錬金術師』がMBS・TBS系で、アニメ『銀の匙 Silver Spoon』がフジテレビのノイタミナ枠で放送されていましたので、TOKYO MXは個人的にちょっと意外な気がしました。

声優や制作会社などは未発表ですが、すでにアフレコが行われているようで、作者近況に荒川役の声優さんと会って感動した旨が書かれています。
そこで気になるのはアニメの内容。4月号に掲載のウィングスペーパーコレクションで、荒川先生が「やべーネタはごにょごにょだヨ!!」と書いているので、ストーリー面がいくらか抑えたものになるのかもしれませんね。
昨今では牛乳の廃棄や補助金を出しての牛の処分などがニュースになっていますが、その辺りは描かれるのでしょうか。「コオロギを食べるくらいなら、牛乳を飲め!」なんて、荒川先生が言いそうな言葉なんですけどね。

【作品データ】
作者:荒川弘
連載:新書館「月刊ウィングス」連載中
刊行状況:1~7巻(以下続刊)