【ドラマ化】発達障害に携わる医師の物語〜『リエゾン』がナイトドラマでドラマ化

自らも発達障害(ADHD)と診断され、ADHD当事者としての自分と、子どもの発達に向き合う研修医を描いた物語として「週刊モーニング」でも人気作品のひとつになっているのが、今回ご紹介する『リエゾン -こどものこころ診療所-』です。

この作品が、1月20日よりテレビ朝日のナイトドラマ枠でドラマ化されました。主演(ヒロイン)の遠野志保役を松本穂香さん、もうひとりの主人公でもある佐山卓役で山崎育三郎さんが出演しています。

本作の素晴らしいところは、実際に発達障害の当事者である子ども、その親が障害に向き合い、それを受け入れつつ社会に溶け込むまでの苦悩をマンガに求められるエンタメ性と両立した形で表現されている点です。

医師もアドバイスを送りつつ、その子どもや親たちを支援・診療することに特化している点に好感が持てます。

現在は2話まで放映されていますが、原作の雰囲気を壊すことなく、原作を読んだ方が持つであろうキャラのイメージを損なっていない点が評価できるポイントでしょう。

原作・ドラマとも、当事者にとっては作品内の言葉に大変勇気づけられます。当事者の方はもちろんのこと、子育てをする親の大変さ、学校で適応せざるを得ない子供の大変さを知るためにも、多くの人に見てもらいたい作品です。

【作品データ】
作画:ヨンチャン
原作:竹村優作
出版社:週刊モーニング(講談社)
刊行状況:既刊11巻