打ち切り?からアニメ化!に『ノケモノたちの夜』

7月6日発売の少年サンデー32号で『ノケモノたちの夜』(星野 真)のアニメ化発表がありました。

本作は2019年36・37合併号から2021年20号にかけて少年サンデーにて連載されていた作品。つまり連載終了から1年以上後のアニメ化発表です。放送時期などはまだ明らかになっていませんが、公式サイト(https://nokemono-anime.com/)やツイッター(https://twitter.com/nokemono_anime)は公開されています。果たしてどんな経緯があったんでしょうか。

物語の舞台は19世紀のイギリス。孤児であるウィステリア・ラングレイは、「崩国の十三災」と呼ばれる悪魔の一人(一柱かも)であるマルバスに偶然出会い、視力を代償として「共に生きる」契約を結びます。その後、各地を巡る旅に出たウィステリアとマルバスは他の悪魔と出会ったり、そうした悪魔の討伐を目指す「銃剣騎士団」と戦ったりと様々な出来事にめぐり合うことになります。

物語の展開としてウィステリアは離れ離れになっていた兄のスノウ・ラングレイと再会。スノウが団員となっていた「銃剣騎士団」との折り合いもついたことで、まあ無事落着しています。ただし「崩国の十三災」と呼ばれた悪魔はマルバスを始め、明確に登場したのは5人のみ。半分も出てきていないのでは、やっぱり打ち切りと言っても良いでしょう。個人的にはシャーロック・ホームズやワトソンに続いてモリアーティ教授が登場。さらにヨーロッパ本土に舞台を移し、アルセーヌ・ルパンも現れて…ってな感じを予想していたんですけどね。

さてアニメ化です。先に書いた通り、公式サイトやツイッターはあるものの、放送日程など詳細は不明。「もしかすると地上波ではなくネット配信かも…」と思ったのですが、ツイッターは「TVアニメ『ノケモノたちの夜』公式」となっているので、テレビアニメなのでしょう。でも公式ツイートによると「\海外での配信も決定・/ロサンゼルスで開催中の「Anime Expo 2022」にて、『ノケモノたちの夜』がCrunchyrollで海外配信される」とあります。

すると日本でもネット配信なのでしょうか。まあこの辺りは続報を待ちましょう。

アニメ公式サイトには原作者である星野先生のコメントとイラストを公開。それによると「様々な方々とのご縁、運、そして情熱のお陰でなんとアニメ化」、星野先生のツイートでは「作者が前世で多大な徳を積んだのか、もしくは悪魔と何か取引したのかまさかまさかのアニメ化」とあるので、制作会社あたりからよほど強いプッシュがあったのかもしれません。

ともあれアニメになるのが楽しみですし、できれば続編を読みたいところ。サンデー本誌では難しいでしょうけれども、「サンデースーパー」か「サンデーうぇぶり」くらいいかがでしょうか。ねえ編集部の皆さん?

【作品データ】
作者:星野真
連載:小学館「週刊少年サンデー」
刊行状況:全8巻