いわゆるガールズラブと呼ばれる、女性同士の特別な関係を描いた百合作品。その中でも、学園ものは『マリア様がみてる』や『やがて君になる』など名作も多く揃っているジャンルのひとつです。
ここでは、学園百合の中でも多くのファンがついている作品のひとつ、橋本みつる先生の『さらば友よ』を紹介させていただきます。短編集ですが、かなり良い作風の百合作品が詰まっています。
橋本みつる新刊『さらば友よ』読んだ。私の理想の百合だった…!百合はこうでないと!百合は!こう!いや、むしろカテゴライズ無用!好\(^^)/き! http://t.co/OiGwuk5Ddw
— 小池田マヤ (@koikedama) August 8, 2013
本作では、学校を舞台にした女性同士の友情が描かれています。
収録されている作品は、タイトルとなっている作品と描き下ろしを含む全7作です。
- ふたつの世界(2012年)
- さらば友よ(2010年)
- シスター・ストロベリー(2011年)
- 木陰にて(2011年)
- 星ちゃん(2010年)
- 月化(2012年)
- 欲望(描き下ろし)
初出は描き下ろしを除くと、2010年~2012年で新書館の「ひらり、」で掲載されています。
橋本みつる先生「さらば友よ」
ひらり、コミックス収載の
6作品を収めた百合短編集。
独特の雰囲気を携えた作品です。
ちなみにオール学生百合です!٩(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑私は表題作が一番好きかな!
ちょっと切ない系です!
続きもあるよ(^_-)-☆#百合ネットワーク pic.twitter.com/NAS8OX5tva— 魔王おゆのみ🍵 (@oyunomi_hom_mad) November 21, 2019
個人的に印象に残っているのは、タイトルになっている『さらば友よ』と「シスター・ストロベリー」です。前者はあかると他理、由紀を交えたお互いのすれ違う思いを描き、後者ではその後のふたりが仲直りして、少しずつ元の関係に戻っていくさまが描かれています。
恋愛のシーンはそんなに多くないので、いわゆるガールズラブというよりは女性同士の友情を描いたという表現がしっくりきます。恋愛とまではいえないけれど、若いときに抱いた淡い思いを思い返すことのできる貴重な作品です。
【作品データ】
・作者:橋本みつる
・出版社:hirari,comics(新書館)
・刊行状況:全1巻