ちょっと空いてしまいましたが、今回は静岡県を舞台にした漫画を紹介します。まず、講談社の「週刊モーニング」にて連載中の『焼いてるふたり』(ハナツカシオリ)です。
交際ゼロ日で結婚してから恋が始まった夫婦(1/11) pic.twitter.com/Re0KKc5end
— ハナツカ🍖7巻6/22発売🍖 (@hntkchan) December 23, 2020
タイトルにあるように主人公は2人。メーカー勤務のサラリーマン福山健太(ふくやま けんた)と広告会社勤務の山口千尋(やまぐち ちひろ)。恋愛に縁遠かった2人ですが、マッチングアプリで出会い何となく気持ちがあったことから付き合い始めます。で、健太の趣味がバーベキューだったことから、何かとバーベキューが出てくる展開となっています。
デザイナーとして働く山口千尋と連絡を取り合う仲に発展した健太。そんな矢先、浜松へ転勤を命じられてしまう/焼いてるふたり② @hntkchan https://t.co/1p894xvUkX
— ダ・ヴィンチWeb (@d_davinci) March 31, 2022
当初は東京在住だった主人公達でしたが、健太が静岡に転勤し、千尋もデザイナーとして独立したことをきっかけに静岡へと移転します。途中で結婚して山口千尋から福山千尋になってるんですが、そんな人生の一大イベントよりもバーベキューにスポットが当たってるのはお約束ですね。
#fishbowl 大白桃子さん推奨!🍑
浜松を舞台にした新世代の夫婦と幸せを描く、スローな週末BBQライフ!🍳#焼いてるふたり
1〜5巻店頭にて取扱中! pic.twitter.com/KnjTgob6Dr— ヴィレッジヴァンガードイオンタウン富士南 (@vvhujiminami) March 25, 2022
主人公の2人が静岡に来たことで、一段と静岡県内各地が登場するようになっています。2人が住んでいる静岡県浜松市の鈴木康友市長が2021年6月の市長コラム(https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/koho2/room/break/202106.html)で本作を紹介しているのですが、そこにはモーニング誌の市村副編集長による企画だったことが明かされています。また静岡発のアイドルグループ「fishbowl」の大白桃子さんもプッシュしているのだとか。何となく連載も長期に入った感じがありますし、今後も楽しみにしたいものです。
献本届きました。毎回この瞬間が一番テンション上がる
「ローカル女子の遠吠え」8巻、12/7(火)発売です。よろしくお願いします!
書店別特典も近々にまとめてお知らせします。 pic.twitter.com/9TgrUOTAyI— 瀬戸口みづき@めんつゆ5巻6/27特盛5/26 (@setoguchimizuki) December 1, 2021
さて、静岡県焼津市在住の作者による作品が『ローカル女子の遠吠え』(瀬戸口みづき)です。こちらは芳文社の「まんがタイム」で連載中の4コマ漫画。静岡出身の主人公である有野りん子(ありの りんこ)が東京での軋轢に疲れ、精神的にも肉体的にも押しつぶされたことで静岡にユーターン就職したことから話が始まります。
【まんがタイム7月号発売中!】つぶあん派?こしあん派?静岡県に「あんこのふるさと」と呼ばれる場所があるのをご存知ですか?真相は今月のまんがタイムにて!今月の「ローカル女子の遠吠え」はおいしいおいしいあんこ回!よろしくお願いします! pic.twitter.com/iwmlMeqzuQ
— 瀬戸口みづき@めんつゆ5巻6/27特盛5/26 (@setoguchimizuki) June 7, 2022
心ならずも地元に戻って仕事に励むりん子。彼女が静岡大好きな同僚に囲まれて何かと引っ張りまわされる様が面白おかしく描かれています。同僚の中でも注目したいのは富士宮市出身の水馬咲耶(すいば さくや)。富士山をこよなく愛する彼女は、機会がある度にりん子を富士登山に誘っています。
静岡県内の名所めぐりには付き合うりん子も、さすがに富士登山には至っていません。しかしネット中継を行いながら富士登山を達成した咲耶ですから、そのうちりん子を引っ張り出すのではと楽しみにしています。
今月27日発売号のタイオリ、いつもは6pのところを8pいただいたので
せっかくなので富士山回です pic.twitter.com/5QdEkOcCY0— 瀬戸口みづき@めんつゆ5巻6/27特盛5/26 (@setoguchimizuki) September 19, 2019
作者である瀬戸口先生。NHK「漫画家・瀬戸口みづきさん 静岡愛を全国の読者に」(https://www.nhk.jp/p/ts/5MN78XKQYX/blog/bl/pE02pD9eDo/bp/ppPb33bWqA/)にて思い入れや姿勢について語っています。「私自身は中部に住んでいるので、西部・東部・伊豆のことを書くときには情報源は少ないですし。その時はとにかく何度も足を運んで間違いのないように、情報を仕入れて資料を集めて、気を遣い過ぎるほど遣って描いています」とあるくらい。それでもクラーク博士とかねえ。「クラーク博士って北海道で『大志を抱け』の人でしょ?」と思う人は、ぜひ本作を読んでくださいね。やいづ親善大使(http://www.city.yaizu.lg.jp/g02-001/yaizusinzentaisi.html)に瀬戸口先生が就任したことで、本作や登場キャラウターがいろいろコラボしています。漫画の中でも4コマ業界は特に厳しいですが、今後も頑張って欲しいものです。
【作品データ】
作品:焼いてるふたり
作者:ハナツカシオリ
連載:講談社「モーニング」連載中
刊行状況:1~7巻発売中、以下続刊
【作品データ】
作品:ローカル女子の遠吠え
作者:瀬戸口みづき
連載:芳文社の「まんがタイム」連載中
刊行状況:1~8巻発売中、以下続刊