20周年記念!「鋼の錬金術師展RETURNS」レポート!

2001年7月から「少年ガンガン」で連載をスタートし、2010年6月に108話で大団円を迎えた。
そして2021年。作品誕生20周年を記念した「鋼の錬金術師展RETURNS」が開催となる。
2017年から2019年に全国9ヵ所を巡回した「鋼の錬金術師展」に、100点以上の生原稿が追加された。展示総数は貴重な資料なども含めて300点を超える。
さらには作者・荒川弘が描き下ろした新たなキービジュアルと、メインキャラクターによる2種類の音声ガイドも刷新。
その大阪会場でのレポートを書いていきたい。

『鋼の錬金術師』はエドワード(エド)とアルフォンス(アル)のエルリック兄弟が、「賢者の石」を探す旅の途中でさまざまな人と出会い、強敵も現れるダークファンタジーだ。
音声ガイドはエド&アルと、ロイ・マスタング大佐&リザ・ホークアイ中尉の2種類。筆者は迷わず後者を選択。こちらは前回の巡回にはなかったので、新規録り下ろしだ。

さて、まずは入り口にキービジュアルののぼりがある。


そして中に入ると20周年記念のロゴが。
これがまたカッコいいのだ。
続いて中へ入ると、参考資料となったライフルやハンドガンの展示がある。
 

これらは作中でよく描かれるので、細部まで描き込まれているのがよくわかる。

 

カラーの生原稿。ホムンクルスと軍のメンバーが描かれている。
他にも単行本や雑誌の表紙を飾ったものなど、多数の原画が展示。

こちらは軍旗。立体的にできており、思わず触りたくなるが、もちろん触れるのは禁止だ。
また、撮影禁止だったが、幼い頃のエドとアルが母親を錬金術で生き返らせようとするシーンが、光を使った演出が良かった。
「持ってかれたあぁーーー!!!」がなかったのは残念。

そしてこちらは人気の高い1巻の一コマ。
「立てよド三流」というのがエドの性格を表している。
壁の大きなスクリーンに、ファンからのメッセージが流されているのも興味深かった。
「人生で大切なことはハガレンから教わった」「私の聖書です」など、完結から10年以上立っても色褪せない作品であることが伺える。
中には「20年前にはまだ生まれてなかった」というコメントもあり、そういえば連載開始の年に生まれたなら、もう成人式なのだなぁと感慨深く思った。

 

最後には、金色の著者近影が飾られている。
手書きのメッセージも要チェックだ。

出口にはキービジュアルと同じフィギュアが飾られていて、今回の「鋼の錬金術師展RETURNS」への力の入れ具合が伝わってくる。

「ハボック雑貨店」と言う名の物販では、図録他、クリアファイルやブラインドパッケージのバッジやポストカード、お菓子なども購入できる。
エコバッグ持参だと袋代がかからないので準備していこう。

入場者には、曜日ごとに違う4コマ漫画が描かれたしおりがプレゼントされる。
7回行けばフルコンプできるぞ!

撮影できる場所とできない場所があるが、基本的に撮影はスマホのみだ。
本格的なデジカメなどでは撮影禁止となっているので注意しよう。
ローソンなどでは前売り券も売っているので、そちらを利用するのもいいだろう。
大阪会場(ひらパーイベント館)では6月26日(日)まで催されているので、行ける人にはぜひ体験してもらいたい。
あの感動をもう一度得られることは間違いないだろう。

【作品データ】
・作者:荒川弘
・出版社:スクウェア・エニックス
・刊行状況:全27巻