『カナカナ』が眞栄田郷敦、加藤柚凪でNHKドラマ化、『今日から俺は!!』『天使な小生意気』など、西森博之の最新作

小学館「少年サンデーS」にて好評連載中『カナカナ』のドラマ化が進行中。3月6日にクランクインしたそうです。

作者は『今日から俺は!!』『天使な小生意気』が代表作の西森博之先生。2018年に『今日から俺は!!』が日本テレビ系列にて賀来賢人さん、伊藤健太郎さんらのキャストでドラマ化された後、2020年にスペシャルドラマが放送、続いて劇場版が東宝系で公開。

さらに2021年には『お茶にごす。』が鈴木伸之さんらのキャストでドラマ化されています。こうなるとアニメ化されている『天使な小生意気』も実写で見てみたい気がするのですが、果たしてどうなるか。

本作『カナカナ』は、人の考えていることが分かってしまう女の子、佳奈花(かなか)と、成り行きで彼女の保護者となった元ヤンキーの日暮正直(ひぐらし まさなお)との日常を描いた作品です。事故で両親を亡くした後、祖母と暮らしていた佳奈花。さらに祖母も亡くなったことで、佳奈花の母の姉の夫の兄の娘の甥――もう他人じゃないか――である正直と暮らすことになります。

連載冒頭、佳奈花は能力を知った親戚に連れ去られそうになるものの、正直のパワーと佳奈花の能力、さらに正直の伯母からの口添えもあって、正直との同居に収まります。その後、正直の友人や知人が増えてきて賑やかな日常に…との流れです。

NHKドラマでは正直を眞栄田郷敦さんが演じます。『天使な小生意気』における蘇我、『お茶にごす。』における船橋のようなパワーキャラで、なかなかイメージに沿った配役に思えます。また佳奈花を演じるのは加藤柚凪さん。作中で佳奈花は5歳の女の子ながら、加藤柚凪さんは6歳(放送中に7歳に)。この辺りは許容範囲でしょうね。その他に白石聖さん、前田旺志郎さん、宮崎美子さん、武田真治さん、新川優愛さん、橋本じゅんさんらのキャスティングが発表されています。

放送開始は5月16日。月~木曜の22時45分から23時に放送され、全28回なので6月30日に最終回となる予定です。放送時間を考慮すると、通常の1時間ドラマで7~8本分くらいでしょうか。

そこで気になるのは内容です。月刊誌である「少年サンデーS」連載で既発の単行本は3巻。つまりあまり原作が溜まっていないんですよね。オリジナル展開を加えるのか、それとも原作漫画で明らかになっていない佳奈花の能力の原因などについて触れるのか。その辺りも楽しみに待ちたいと思います。

【作品データ】
作者:西森博之
連載:小学館「少年サンデーS」連載中
刊行状況:1~3巻発売中、以下続刊