スタイリッシュコレクション 峰不二子 DXバージョン

祝40周年!『LUPUN the Third 峰不二子という女』TV放送迫る

スタイリッシュコレクション 峰不二子 DXバージョン ――〝ハードでキケン〟

そう銘打ったTVシリーズ第四弾、今度のルパンは永遠の悪女代表・峰不二子にスポットが当たる。TVシリーズとしては『ルパン三世PARTⅢ』放送終了から、実に27年もの歳月が流れての再スタートだ。

今や日本を代表するマンガとなった『ルパン三世』は、今年TVアニメ化40周年を迎えた。この節目に、原作マンガをこよなく愛すクリエイターたちが、一致団結して立ち上がったのである。

モンキー・パンチによる『ルパン三世』の原作は、ハードボイルドとエロスを描いた大人のマンガだ。アニメと違いコメディ要素もなく、連載当時幼かった筆者には手に取ることもない作品であった。しかし、そのキャラクターに声という命が吹き込まれるや否や、ルパンは子供にも理解できる身近な人に変わった。

アニメ化された当初は、原作の雰囲気を色濃く残したままハードボイルドを売りにしていた。そのため、宮崎駿監督作品『ルパン三世~カリオストロの城』は「これはルパンじゃない!」との声も多く、映画館がガラガラだったと監督が話していたのを覚えている。今の世代は、ルパンと言えばカリオストロと言う人も少なくない。

アニメ化したルパンの性格は、当初声優を務めていた山田康雄のアドリブが生きていると言う。そのため、やや残虐な面もあったルパンがフレンドリーになり、今日のルパンが出来上がった。当然原作おもしろさがあったからこそ、この作品がこれほどまでに人々に愛されてきたことは言うまでもない。

今作『LUPUN the Third 峰不二子という女』は、ルパン史上初の女性監督を配しての挑戦となる。『ミチコとハッチン』で監督デビューを果たした山本沙代は、どんな不二子を作り上げてくれるのか。筆者としては、「女が見る女の魅力」を具現化したミチコを描いた山本ならではの不二子をとても楽しみにしている。

公式サイトでのインタビューで「イケナイものを観てしまった……そんな甘美な背徳感に浸れる贅沢な時間をどうぞ」と断言する山本の作品は、その言葉通り刺激的に違いない。

右も左も似たような作画が求められている現代のアニメの中で、古めかしい劇画タッチが逆に新鮮でスタイリッシュだ。不二子の色気を別にすれば、きっと売れるための〝萌え〟要素はない。けれど筆者は確信している。この作品は、眼を惹きつけて、人々の心を焦がす作品になるだろう。

【関連URL】
・『LUPUN the Third 峰不二子という女』公式サイト
http://fujiko.tv/

・3/30(金)「40周年記念!」ステージ再放送
3/24に開催された「東京国際アニメフェア」で実施された、「ルパン三世40周年記念!」ステージの映像が3/30(金) 23:30~USTREAM(TMSページ)にて再放送されます。

配信チャネル(TMStream)は↓
http://www.ustream.tv/channel/%E3%83%88%E3%83%A0%E3%82%B9-%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88

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