2022年は寅年、オススメな虎(じゃない?)漫画3選

あけましておめでとうございます。2022年は寅年。と言うことで、ぜひ読んで欲しい虎(?)漫画を3作品紹介します。

最初は『うしおととら』です。小学館「週刊少年サンデー」にて1990年から1996年まで連載されていました。作者は藤田和日郎先生で、藤田先生にとっては初の連載作品ともなっています。

タイトルに“とら”とありますが、動物の虎ではありません(と言うか、今回紹介する3作ともに普通の虎ではありません)。主人公の少年、蒼月潮(あおつき うしお)が自宅の倉で槍に貫かれていた妖怪を見つけて、“とら”と呼んだことが発端です。そう呼んだのは妖怪の外見が黄色地で黒い縞模様がはいっていたからです。うしおならずとも「虎って呼びたくなるよなあ」ってところです。

その後、幾多の妖怪や人間達と争いつつも和解しながら仲間を増やしていき、ラスボスである巨大な妖怪、白面の者(はくめんのもの)との最終決戦を迎えます。こう書くとジャンプ的ではあるのですが、まあ少年漫画の王道と言って間違いありません。ヒロイン始め、登場する女の子キャラも皆魅力的ですし。

漫画の全話ではありませんがアニメ化もなされており、なかなかの出来ばえと思います。機会があれば、本作と合わせてお楽しみください。

【作品データ】
作品名:うしおととら
作者:藤田和日郎
連載:小学館「週刊少年サンデー」
刊行状況:全33巻、外伝1巻

続きまして『雪花の虎』です。こちらは小学館の「ヒバナ」と「ビッグコミックスピリッツ」にて2015年から2020年まで連載されました。作者は東村アキコ先生。作中に自ら出演し、歴史的背景などを解説するシーンも多々あります。

主人公は戦国大名の一人として名高い上杉謙信。幼名を虎千代、元服後の名前を景虎としたこともあり、“越後の虎”などの異名を持つ実力者でした。そんな謙信が実は女性だったとの説に基づいて漫画化した作品です。

当初の掲載誌「ヒバナ」では看板と言える作品の1つだったのですが、2年半ほどで「ヒバナ」が廃刊。移籍した「ビッグコミックスピリッツ」では基本的に隔週で連載されていました。そのため「全て描き切れるのか……」との不安が的中してしまい、宿敵である武田信玄との川中島の合戦を描いて終幕となっています。

まあ上杉謙信の生涯を描くとの意味では尻切れトンボなのですけれども、謙信女性説の観点では十分に描き切っているとも言えます。

【作品データ】
作品名:雪花の虎
作者:東村アキコ
連載:小学館「ヒバナ」「ビッグコミックスピリッツ」
刊行状況:全10巻

最後は『虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT-』です。掲載誌は講談社「週刊ヤングマガジン」で2021年から連載中。作者はippatu先生。非常に画力のある先生で「初作品(連載)とは思えない」と感じてしまいます。ツイッターのプロフィールを見ると“『竜とそばかすの姫』キャラデザ参加”とあるので、イラストレーターやアニメターの経験でもあるのかと思っていました。

それも全くの外れでは無かったようですが、「『虎鶫』の作者”ippatu”先生って何者?調べてみました!」(https://www.mangalleon.blog/archives/410)によると、漫画家の谷口ジロー先生や石塚真一先生、イラストレーターの上杉忠弘先生の元にいたとのこと。また”真心一芭”のペンネームで藤子不二雄(A)先生の『シルバークロス』をリメイクされています。絵柄を見れば「なるほど」です。

さて本作ですが、近未来のようなパラレルワールドのような日本が舞台。濡れ衣で死刑囚となった主人公のレオーネが秘密兵器の回収を命じられるところから話が展開します。もちろん山あり谷ありなのですが、尋常でない山谷なのは想像がつくでしょう。そこで亜人の少女つぐみと彼女が連れている巨大な虎(キメラ?)に出会って……となっています。

連載が始まって半年足らずのため、謎が謎を呼んでいる段階。まあいずれ明かされるんでしょうけど、そこまでの展開、そしてレオーネの行く末も気がかりです。

【作品データ】
作品名:虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT-
作者:ippatu
連載:講談社「週刊ヤングマガジン」連載中
刊行状況:1~3巻発売中、以下続刊

以上の3作品。いずれも傑作です。機会がありましたら、ぜひお読みください。それでは2022年もよろしくお願いいたします。