7月までにもビッグネームが並んでいましたが、8月以降も著名な方々がお亡くなりになられました。(前回の記事はこちら)
訃報
劇画家のさいとう・たかをが、2021年9月24日午前10時42分、膵臓がんのために永眠いたしました。84歳でした。なお葬儀は、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、親族のみで執り行いました。これまでご愛読、応援いただいた読者の皆様、お世話になりました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。 pic.twitter.com/tNC3bpQTiF
— さいとう・プロダクション (@saitoproduction) September 29, 2021
【8月】
7日 みなもと太郎さん。享年74歳。漫画家。代表作に『ホモホモ7』(週刊少年マガジン)、『レ・ミゼラブル』(希望の友)、『風雲児たち』シリーズ(「コミック乱」など)。リイド社「コミック乱」で連載中の『風雲児たち 幕末編』は未完となりました。
12日 サトウ・ユウ(サーガ・ミオノ)さん。享年不明(62歳?)。漫画家。代表作は『サトウ・ユウのきまぐれ主義!』、『忍者がなんじゃ!!』、『おさきに失礼!』など。故人のツイッターによるとご家族が写真を探されています。
最近の写真募集中
最近の写真がほとんどなく、お持ちの方がいらっしゃいまらDMにてお送りください by家族一同— サトウ・ユウ (@tinker2199) August 21, 2021
17日 高橋三千綱さん。享年73歳。小説家。代表作は『九月の空』(第79回芥川賞受賞)、『さすらいの甲子園』など。漫画原作も多数手がけており、代表作は『風と剣』(作画:内山まもる)、『Dr.タイフーン』(作画:かざま鋭二)、『ブル田さん いつか娘に伝えたい話』( 作画:きくち正太)など。
22日 神先史土さん。享年57歳。漫画原作者。代表作は『サブテン!』(作画:いわさわ正泰)、『Duel Masters Rev.』(作画:高橋伸輔)など。
日頃お世話になっております皆様へご報告です
父 神先史土は8月22日(日)深夜、永眠いたしました
57歳でした
最後は大好きだった山で生涯を終えました
告別式は限られた人数で執り行わせていただきました
生前 多くの方々に支えていただきましたことを親族を代表してお礼申し上げます
(神先史土・娘)— 神先史土@ジャンプ2発100万円!! (@sydkanzaki) August 29, 2021
29日 佐伯かよのさん。享年69歳。漫画家。代表作は『スマッシュ!メグ』、『燁姫』、『緋の稜線』、『クオ・ヴァディス』(原作:新谷かおる)など。『エリア88』、『ふたり鷹』などの代表作がある新谷かおるさんが夫です。
漫画家佐伯かよのが、8月29日、肺癌のため自宅にて永眠いたしました。享年69歳でした。長い間応援して頂いたファンの皆さまに感謝申し上げます。尚、告別式は親族のみで行われました。
ホームページで新谷かおるよりご挨拶がありますhttps://t.co/NNw9lLEfJ9— 公式「八十八夜」新谷かおる (@siomiso88) September 20, 2021
【9月】
14日 高山よしのり(鏡丈二)さん。享年81歳。漫画家、漫画原作者。代表作は『ごろんぼ医者』、『ホールインワン』(作画:金井たつお)、『黄金のバンタム』(作画:中島徳博)、『ドクター反骨医』(作画:根本哲也)など。
24日 さいとう・たかをさん。享年84歳。漫画家。代表作は『サバイバル』、『ゴルゴ13』、『鬼平犯科帳』など。ビッグコミック公式サイト(https://bigcomicbros.net/65270/)にて、「訃報:さいとう・たかを氏ご逝去」の発表がなされています。また、過去の記事「【ご当地漫画紹介・番外編】『ゴルゴ13』に登場する日本のアチコチ」(http://comic-candy.com/archives/20563)でも触れたように、『ゴルゴ13』と『鬼平犯科帳』は、さいとう・プロダクションなどによって連載を継続しています。
【10月】
8日 白土三平さん。享年89歳。漫画家。代表作は『忍者武芸帳 影丸伝』、『カムイ伝』、『サスケ』など。
8日 副田義也さん。享年86歳。社会学者、漫画評論家。代表的な著書は『魅惑の少年マンガ』(川島書店)、『マンガ文化』(紀伊国屋書店)、『白土三平選集』(大島渚、尾崎秀樹共編、秋田書店)など。
12日 岡本鉄二さん。享年88歳。漫画家。白土三平さんの弟。『カムイ伝』などで作画を担当されていました。上記の通り、わずか4日違いで御兄弟そろって旅立たれました。
13日 山本文緒さん。享年58歳。小説家。代表作は『プラナリア』(第124回直木賞受賞)、『あなたには帰る家がある』、『自転しながら公転する』など。『ブラック・ティー』(作画:寄田みゆき)が漫画化。漫画家である伊藤理佐さんとの共著『ひとり上手な結婚』があります。
【11月】
9日 瀬戸内寂聴さん。享年99歳。小説家、尼僧。代表作は、『夏の終り』、『花に問え』(谷崎潤一郎賞受賞)、『あしたの虹』など。『ブッダと女の物語』(作画:水野英子)、『美は乱調にあり』(作画:柴門ふみ)が漫画化されています。
【12月】
8日 古谷三敏さん。享年85歳。漫画家。代表作は『ダメおやじ』、『ぐうたらママ』、『寄席芸人伝』(過去記事「寄席芸人を取り巻く人情噺を描いた大作『寄席芸人伝』」http://comic-candy.com/archives/20705)など。マネージャーでお孫さんからのツイートを見ますと、「漫画アクション」で連載中だった『BAR レモン・ハート』は継続の可能性がありそうです。
訃報
漫画家 古谷三敏(85歳)が、
2021年12月8日がんの為、永眠いたしました。なお、葬儀は親族のみで執り行いました。
これまでご愛読、応援していただいた読者の皆様、
またお世話になりました関係者の皆様に深く感謝を申し上げます。マネージャー 古谷 陸 pic.twitter.com/PsFlfLDGJ8
— 陸【りっくん】 (@Barlemon) December 13, 2021
11日 平田弘史さん。84歳。漫画家。代表作は『異色列伝』シリーズ、『首代引受人』、『弓道士魂~京都三十三間堂通し矢物語~』など。
こうして振り返ると、2021年も多くの漫画家や関係者の方々が亡くなられました。その中には、働き盛りの年齢や若い方も見られます。実に残念です。
一方、さいとう・たかを先生のようにプロダクション形式を確立したことで、連載を継続する作品もあります。これまでに『ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』などもありますし、これはこれで喜ばしいことかなと思います。それでは皆様、良いお年をお迎えください。