【2021年まとめ】今年に亡くなった漫画家や関係者(8~12月)

7月までにもビッグネームが並んでいましたが、8月以降も著名な方々がお亡くなりになられました。(前回の記事はこちら

【8月】
7日 みなもと太郎さん。享年74歳。漫画家。代表作に『ホモホモ7』(週刊少年マガジン)、『レ・ミゼラブル』(希望の友)、『風雲児たち』シリーズ(「コミック乱」など)。リイド社「コミック乱」で連載中の『風雲児たち 幕末編』は未完となりました。

12日 サトウ・ユウ(サーガ・ミオノ)さん。享年不明(62歳?)。漫画家。代表作は『サトウ・ユウのきまぐれ主義!』、『忍者がなんじゃ!!』、『おさきに失礼!』など。故人のツイッターによるとご家族が写真を探されています。

 

17日 高橋三千綱さん。享年73歳。小説家。代表作は『九月の空』(第79回芥川賞受賞)、『さすらいの甲子園』など。漫画原作も多数手がけており、代表作は『風と剣』(作画:内山まもる)、『Dr.タイフーン』(作画:かざま鋭二)、『ブル田さん いつか娘に伝えたい話』( 作画:きくち正太)など。

22日 神先史土さん。享年57歳。漫画原作者。代表作は『サブテン!』(作画:いわさわ正泰)、『Duel Masters Rev.』(作画:高橋伸輔)など。

 

29日 佐伯かよのさん。享年69歳。漫画家。代表作は『スマッシュ!メグ』、『燁姫』、『緋の稜線』、『クオ・ヴァディス』(原作:新谷かおる)など。『エリア88』、『ふたり鷹』などの代表作がある新谷かおるさんが夫です。

 

【9月】
14日 高山よしのり(鏡丈二)さん。享年81歳。漫画家、漫画原作者。代表作は『ごろんぼ医者』、『ホールインワン』(作画:金井たつお)、『黄金のバンタム』(作画:中島徳博)、『ドクター反骨医』(作画:根本哲也)など。

24日 さいとう・たかをさん。享年84歳。漫画家。代表作は『サバイバル』、『ゴルゴ13』、『鬼平犯科帳』など。ビッグコミック公式サイト(https://bigcomicbros.net/65270/)にて、「訃報:さいとう・たかを氏ご逝去」の発表がなされています。また、過去の記事「【ご当地漫画紹介・番外編】『ゴルゴ13』に登場する日本のアチコチ」(http://comic-candy.com/archives/20563)でも触れたように、『ゴルゴ13』と『鬼平犯科帳』は、さいとう・プロダクションなどによって連載を継続しています。

【10月】
8日 白土三平さん。享年89歳。漫画家。代表作は『忍者武芸帳 影丸伝』、『カムイ伝』、『サスケ』など。

8日 副田義也さん。享年86歳。社会学者、漫画評論家。代表的な著書は『魅惑の少年マンガ』(川島書店)、『マンガ文化』(紀伊国屋書店)、『白土三平選集』(大島渚、尾崎秀樹共編、秋田書店)など。

12日 岡本鉄二さん。享年88歳。漫画家。白土三平さんの弟。『カムイ伝』などで作画を担当されていました。上記の通り、わずか4日違いで御兄弟そろって旅立たれました。

13日 山本文緒さん。享年58歳。小説家。代表作は『プラナリア』(第124回直木賞受賞)、『あなたには帰る家がある』、『自転しながら公転する』など。『ブラック・ティー』(作画:寄田みゆき)が漫画化。漫画家である伊藤理佐さんとの共著『ひとり上手な結婚』があります。

【11月】
9日 瀬戸内寂聴さん。享年99歳。小説家、尼僧。代表作は、『夏の終り』、『花に問え』(谷崎潤一郎賞受賞)、『あしたの虹』など。『ブッダと女の物語』(作画:水野英子)、『美は乱調にあり』(作画:柴門ふみ)が漫画化されています。

【12月】
8日 古谷三敏さん。享年85歳。漫画家。代表作は『ダメおやじ』、『ぐうたらママ』、『寄席芸人伝』(過去記事「寄席芸人を取り巻く人情噺を描いた大作『寄席芸人伝』」http://comic-candy.com/archives/20705)など。マネージャーでお孫さんからのツイートを見ますと、「漫画アクション」で連載中だった『BAR レモン・ハート』は継続の可能性がありそうです。

 

11日 平田弘史さん。84歳。漫画家。代表作は『異色列伝』シリーズ、『首代引受人』、『弓道士魂~京都三十三間堂通し矢物語~』など。

こうして振り返ると、2021年も多くの漫画家や関係者の方々が亡くなられました。その中には、働き盛りの年齢や若い方も見られます。実に残念です。

一方、さいとう・たかを先生のようにプロダクション形式を確立したことで、連載を継続する作品もあります。これまでに『ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』などもありますし、これはこれで喜ばしいことかなと思います。それでは皆様、良いお年をお迎えください。