『妻、小学生になる。』がドラマになる 堤真一さん主演でTBS系1月に放送決定

事故で亡くなった妻が小学生に生まれ変わった。「週刊漫画TIMES」で好評連載中の『妻、小学生になる。』(村田椰融)のドラマ化が順調に進行中です。

ドラマ化そのものは9月に発表がありました。が、キャストや放送時間などの続報がありませんでした。しかし先日、主人公である新島圭介のキャスティングとして堤真一さん、放送局がTBS系列、放送日時が2011年1月の夜10時と発表されました。

TBSにはドラマ公式サイト(https://www.tbs.co.jp/tsuma_sho_tbs/)もできています。そこに堤さんと村田先生のコメントを掲載。堤さんにとっては2006年の『セーラー服と機関銃』以来となるTBSドラマであり、「もうそんなに経ったのですね」と語り出しから、脚本がリアルで面白いことや役どころの難しさに触れています。村田先生のコメントでは実写化を想定した作品だったことを明かしています。そして堤さんが「面白い」と評した脚本を担当するのは『恋するハエ女』で第1回市川森一脚本賞を受賞した大島里美さん。最近では、コナリミサト先生の漫画原作で2019年にTBSで放送した『凪のお暇』の脚本が大島さんでした。

ドラマ化にあたって気になるのが2つ。まず小学4年生の白石万理華(中身は圭介の妻である新島貴恵)を誰が演じるかです。『名探偵コナン』のセリフに「見た目は子供、頭脳は大人」とあるように、本作では「見た目は小学4年生、頭脳は大人(40代主婦)」なので、子役であっても相当な演技力が求められるはず。また1クールなのは間違いなさそうですので、原作のどこまでをドラマ化するかも問題です。原作漫画の連載はまだまだ続きそうですので、ドラマも良いところで締めてパート2につなげる可能性を残して欲しいなと思います。

そんな原作漫画については、過去記事「10歳の奥さんってどうですか?『妻、小学生になる。』(http://comic-candy.com/archives/16406)をどうぞ。村田先生の経歴や同作品が連載に至る流れを簡単に紹介しています。現在では単行本が8巻まで発売中。ストーリーも大きく進みました。大きく変わったのは万理華の母である白石千嘉が心身ともに落ち着いたことですね。付き合っていた浦川広樹が妻子持ちとバレたことで、スッパリ別れて万理華と向き合っています。そして万理華の体に万理華の心が一時的に戻ったこと。もちろんそれによって新島圭介や白石千嘉らが混乱するのですけれども、アクシデントを乗り越えることで互いの理解に至っています。

ただし、アクシデントを乗り越えたことで新たな発見もありました。それは万理華が貴恵の生まれ変わりではない可能性です。当初は10年前に亡くなった貴恵が、当時生まれた万理華となり、10歳で記憶が戻ったと思っていた(読者も思わされていた)。それが違って憑依、つまり未練を残して亡くなった貴恵の想いが、人生から逃避したがっていた万理華に乗り移ったのではないかとの推測です。だからこそ、一時的であっても万理華が元に戻ったようです。すると結果的に貴恵の意識は消滅してしまう可能性が高いのですが、果たしてどうなるでしょうか。収束までまだ二転三転しそうですし、ドラマとともに漫画連載を楽しみにしたいと思います。

【作品データ】
作者:村田椰融
連載:芳文社「週刊漫画TIMES」連載中
刊行状況:1~8巻発売中、以下続刊