【特集:臼井儀人シリーズ-6】野原一家の飼い犬シロを主人公にしたスピンオフギャグマンガ『SUPER SHIRO』

2020年に連載が30周年を迎え、2022年にはアニメ放映30周年と劇場版30作目の節目を迎えるのが『クレヨンしんちゃん』シリーズです。当初はブラックユーモアも含まれた作品でしたが、少しずつ作風を変えていったことで長期連載シリーズになりました。

その外伝シリーズで、テレビ朝日開局60周年を記念して制作されたのが『SUPER SHIRO』。本作は、AbemaTVやTELASAでWebアニメとして全48話が独占配信されました(CSのテレ朝チャンネルでも視聴可能)。このWebアニメをコミカライズしたのが、今回ご紹介する『完全コミックSUPER SHIRO』です。

主人公は野原一家の飼い犬・シロ。タイトルのとおり、主人公はシロです。スピンオフで主人公以外の登場人物がメインとなるケースはありますが、犬が主人公というのはあまり見られないでしょう。また、本作ではしんのすけなどTVシリーズのキャラクターがほとんど登場せず、ストーリーにも関与していないのが大きな特徴といえます。

普段は野原一家で飼われている犬ですが、「S」と書かれたバッジを拾ったことでスーパーヒーローに任命されます。与えられた任務は、伝説の骨「ボボボボボーン」を悪党より先に見つけて宇宙本部に転送すること。その任務を果たすべく、デカブーやキャンキャンと競争する物語です。

作者が違うので、絵柄に違和感を覚える人もいるかもしれません。しかし、しんちゃんの絵柄をしっかりと踏襲していますし、外伝ならではのオリジナルストーリーもまた面白いと思いながら読み進めました。

シロの声は、アニメ本編と同じく真柴摩利さん。ヒーローになった後の心の声を大塚明夫さんが担当しているので、普段とのギャップも楽しめるのではないでしょうか。

作品データ】
原作:臼井儀人
『SUPER SHIRO』原案:湯浅政明
作画:相庭健太
出版社:双葉社(月刊まんがタウン連載中)
刊行状況:既刊1巻(以下続刊)