【LGBT特集】母と息子のやり取りにほっこりできるコミックス『うちの息子はたぶんゲイ』

以前から少なくない割合で存在すると言われていた、セクシャルマイノリティのひとつでもあるLGBT。日本でも、少しずつですが市民権を得つつあります。しかしながら、ステレオタイプなイメージによって差別や偏見が存在するのも現実です。

この数年で増えてきたLGBT関連の作品で、「ゲイ」にスポットを当てたコミックスは多くありません。そんな中で、自らの経験をもとに母親と息子の日常での軽妙なやり取りをマンガにした作品が、おくら先生が描いた『うちの息子はたぶんゲイ』です。

どのような作品かについて簡単に説明すると、「多分ゲイではないか?」と思っている長男と母親のやり取りを中心にして、単身赴任している父親・弟との絡みの中から子供への愛情を描いています。

もともとは、イラスト・マンガを中心としたSNSのpixiv内にある『ガンガンpixiv』や作者のTwitterで掲載された作品をコミックスにしたもので、パソコンやスマホなどを通して画面上で見るのと紙版で読むのとでは、また違った見方のできる作品です。

ここでは詳細を書くことを控えますが、コミックス内のあとがきから、主人公でもある青山家の長男・浩希くんというのは、作者本人のことだと思われます。

当事者に近い私の立場から見ると、「私も作品に出てくる母親のように思われていたのかな?」とか「この思いは私もしたことある」と共感しました。本作は、SNSで爆発的な人気を持つ作品です。

実際、Twitter内では多くの人たちから「様々な形の愛で世界は成り立っていると思わされる」など、多くの絶賛の声が上がっています。

柄のタッチに関してもかわいい絵柄となっており、「柄のタッチ癒やされる」という声も多く見られます。

子育てについても考えさせられるエッセイ風になっている作品なので、子育て世代の人に特に読んでもらいたい作品です。

【作品データ】
作者:おくら
出版社:ガンガンpixiv(スクウェア・エニックス)
刊行状況:既刊3巻