最難関資格である司法試験合格者の実態を描いたマンガ『リーガルエッグ』

星の数ほどある資格試験の中で、医師国家試験、公認会計士試験に並ぶ最難関資格である司法試験。司法試験後は約1年間司法修習生として修習を行い、修習後には司法修習生考試が行われます。これに合格することで、法曹三者(弁護士・検察官・裁判官)になる資格が得られます。

司法修習では、全員が検察修習・弁護修習・裁判修習を行いますが、その間支払われる給与は毎月135,000円です。修習中も勉学のための書籍代や交通費など出費はかさみますが、専念義務(司法修習に専念しなければならない)があるため、一切の副業・アルバイトができません。そんな司法修習生の実態を描いた作品が、今回ご紹介する『リーガルエッグ』です。

原作者の河本ほむら先生は、実際に司法試験に合格した実績の持ち主です。また、原作者としてはギャンブル系の作品が得意で、代表作には『賭けグルイ』シリーズ(スクウェア・エニックス)や『グレイテストM 〜偉人麻雀大戦〜』(小学館、弟・武野光との共同原作)などがあります。

作画者の木綿八十子先生は、『先生、私を』でイブニング新人賞・編集部特別賞を受賞し、本作が初連載作品となります。

連載当初から読み続けていますが、絵柄も細かいところまで非常に丁寧に描き込まれており、とてもこれが初連載とは思えないほど風格があり、ページの見開きの使い方や場面の使い方が非常に巧みで、毎回ワクワクしながら読み進めていける作品です。

現在は検察編が進んでおり、主人公の筒松誠は角野香とペアを組み、さまざまな事件の取り調べを検事の指導を受けながら担当。その中で「法律とは何なのか?」思い悩んだり、「ここまでする必要があるのかな?」と思うところまで、被疑者に思い入れを持ったりする様が描かれています。

司法修習生考試に合格すると、法曹三者のいずれかになることができるのですが、主人公は三者のうちいずれを志望するのか決めていないこともあり、どことなくのんびりしているというイメージです。

これから話が進んでいくと、弁護士修習・裁判官修習も描かれていくでしょう。その頃には、主人公も法曹三者のうち、何になりたいのかを決め、法律家として成長した姿が見られるものと期待します。

また、ストーリーが面白い作品なので、話数が進んでいくと作品のファンもついてくるでしょう。原作を担当する河村先生、作画の木綿先生とも体調には気をつけて描いてもらいたいですね。

【作品データ】
原作:河本ほむら 作画:木綿八十子 監修:和賀公紀
出版社:講談社(イブニング)
刊行状況:既刊1巻