働き方を考えるコミックエッセイ『フリーランスで行こう!会社に頼らない、新しい「働き方」』

会社員の方で「フリーランス」という働き方に憧れたことがある人は意外と多いのではないでしょうか。また、実際に辞めてフリーランスになった人もいるかもしれませんね。

ただ、どのようにしたらいいのか分からず、なかなか踏み切れないのが実際のところ。そこで参考にしたいのが、ドイツのベルリンに在住しているフリーのイラストレーター・高田ゲンキ先生が描いた『フリーランスで行こう!会社に頼らない、新しい「働き方」』です。

内容としては、フリーランスになるために必要なものを5つに分けて紹介しています。

  1. フリーランスとして独立するまで
  2. フリーランスの営業術
  3. モチベーションの保ち方
  4. トラブルになったときの法律
  5. 移住

中でも一番参考になったのは、法律の知識と営業に関する解説です。同じフリーランスとしてコンプライアンスを意識すること、相手の権利を侵さないことの大切さを改めて意識したいと思いました。

また、どの会社も基本的には「営業を歓迎している」というのは、さまざまな企業・個人と一緒に仕事をしていて強く感じる点です。

絵柄としては、もともと作者が企業のサイトに掲載するイラストを描いていることもあり、あまりマンガっぽくない絵柄です。マンガの割にセリフや説明文が多いという点に違和感があるという人もいるかもしれません。

しかし、このあたりはあくまでもドキュメントとしてフリーランスの働き方を紹介する作品なので、個人的には違和感を持ちませんでした。

まえがきでも書いているように、本作は「フリーランスになりたい」とか「会社を辞めて好きなことを仕事にしたい」と考えている人に向けています。基本的にこのような書籍を手に取るのは、そういう人が多いのは確かです。

とはいえ社会の変化がますます激しくなっているのが現状で、いつどうなるかは誰にもわかりません。

実際、本書で書かれていること、特にモチベーションの保ち方の部分は会社員の方でも十分に応用可能です。今すぐにフリーランスになる気がなくても、そのために必要なスキル・知識を身につけておくことは大きな意味があるでしょう。

現在会社員で満足されている方も、自身の働き方を考えるという点で手にとってみる価値は十分にある作品です。

【作品データ】
作者:高田ゲンキ
出版社:インプレス
刊行状況:全1巻