あの昔話を大胆にアレンジ『マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー』

双葉社「主任がゆく!スペシャル」にて連載中の『マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー』(安堂友子)が盛り上がっています。「桃太郎」「鶴の恩返し」など昔話や童話をモチーフにした作品です。ただしタイトルに“ポンコツ”とあるように、本作で語り手を務めるマチ姉さんが独特のアレンジをすることで“名作”が“迷作”になり代わっています。

テーマとなっているのは日本の昔話だけでなく、「白雪姫」「金の斧 銀の斧」など西洋の童話なども俎上に乗せられています。

白雪姫に登場する魔女(女王)が良い人に思えます。これもまた安堂ワールドなんだなと。

元々は、芳文社「まんがホーム」にて連載されていた『マチ姉さんの妄想アワー』がベースの作品です。同社の4コマ漫画誌がいろいろ再編する中で弾き出されてしまったようで、『マチ姉さんの妄想アワー』は2018年5月号にて最終回を迎えています。が、ぶんか社の「本当にあった笑える話Pinky」の6月号から8月号にてゲスト掲載となり、その時に『マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー』と改題されました。その後に『主任がゆくスペシャル』vol.128から連載となっています。

出版社や掲載誌の移動にあたっては“移籍”ではなく、安堂先生から話を持ちかけたとのこと。comicspaseの【インタビュー】『マチ姉さんの妄想アワー』安堂友子「制約があるからこそ4コマは面白い」にて詳しい話が出ています。それによると、「普通に連載が終わって単行本も出ない」だったとも。安堂ファンにとっては驚愕の事態になりそうでしたが、芳文社分も電子版ながら『マチ姉さんの妄想アワー』にて上下巻で発行されるに至っています。

紙版での登場はファンの動き次第だとも。そりゃ、そうですよね。

そうした辺りの動きは作者のブログ「安堂友子の生きてます日記」でも少し書かれています。途中にはこんなこともあったそうですが、まあ無事に収まれば万事OKってことで。

ホンレンソウ(報告、連絡、相談)の重要性を忘れないようにしたいものです。

と、歩調を合わせる感じで別作品も配信予定があるそうです。


「電子ですが過去作コンプリート見えてきました」のつぶやきがうれしいです。4コマ漫画は単行本化されないままになってしまう作品が少なくありません。別の作品がヒットして単行本化する際に併載されることもあるのですけどね。逆に言えばヒット作が出ないと、どこかに流れて行ってしまいそうです。その意味では電子化だけでもしていただけるのはありがたいです。もっとも電子化にも手間がかかるそうなので、その辺りで採算が合うかどうなでしょうね。

【作品データ】
・作者:安堂友子
・出版社:ぶんか社「主任がゆく!スペシャル」連載中
・刊行状況:電子版『マチ姉さんの妄想アワー』上下巻