ドラマ『JIN-仁-』の続編放送が決定

集英社スーパージャンプ誌上で連載中の『JIN-仁-』。現代の医師、南方仁が幕末にタイムスリップして、激動の歴史の中で活躍する。2009年秋にテレビドラマ化して、最終回は視聴率が25%を越え、受賞の数で「23冠ドラマ」と呼ばれるなど、好評な結果だった。ひとつだけ問題があったのは結末の付け方。連載が進行中であるため、仕方のない面があったとは言え、知り切れトンボのそしりを受けることもあった。そこで視聴者からの強い要望を受ける形で、2011年4月から続編が放送されることに決まった。

JIN―仁― 18 (ジャンプコミックスデラックス)

好評だったドラマが続編が作られたり映画化されたりするのは、当たり前のことではあるが、この『JIN-仁-』に限っては、その予定はなかったとのこと。推測するに『JIN-仁-』のドラマ化そのものが、やや冒険的な面もあったのではないだろうか。現代ドラマに比べると、時代劇にはお金がかかる。不景気で制作費が減少しつつある中で、なるべく費用をかけたくないのは言わずもがな。それを乗り越えて続編が決定したのは、よほど視聴者からの要望があったのだろう。また数々の受賞も引き金になったに違いなく、スポンサーへもアピールしやすかったはず。安易なバラエティー番組が増えつつある中で、力の入ったドラマの再登場には、大いに期待したい。

問題は続編の内容だろう。漫画連載は継続中。南方仁が気にかけていた、とある重要人物の暗殺は時と場所こそ異なったが、結果的には逃れることができなかった。歴史の流れも、多少の変化こそあるものの、ほぼ同様の経過をたどっている。この連載の内容を、そのまま続編でも追っかけるのか。それとも別な展開を用意するのか。主要なキャラクターとして、西郷隆盛や徳川慶喜などが登場することが決まっている。するとほぼ原作準拠になりそうだが、それでは続編で完結とはならないだろう。

ホームページ上で石丸プロデューサーがコメントを述べており、その中で『完結編のテーマは、「歴史の修正力への挑戦」です。』とされている。どうやら実在の歴史とは違った未来に挑むことになりそうだ。すると、ある重要人物の死亡に抗うことになるのだろうか。クランクインは来年の2月。ドラマスタッフの手腕が楽しめそうだ。

■集英社スーパージャンプ「JIN-仁-」コーナー
http://sj.shueisha.co.jp/contents/jin/index.html

■TBS「JIN-仁-」公式ホームページ
http://www.tbs.co.jp/jin2009/

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