福士蒼汰さんがワクワクした演技バトル漫画『マチネとソワレ』

小学館「ゲッサン」にて好評連載中の『マチネとソワレ』(大須賀めぐみ)。“マチネ”は午前中や昼間の公演を、“ソワレ”は夕方や夜の公演を意味する言葉。芸能界、特に舞台公演を取り扱っている漫画だけに、あり得るタイトルながら他にも意味があるのではと思わせるものがあります。

主人公は若手俳優の三ツ谷誠(みつや まこと)。実力は備えながらも、兄であり5年も前に亡くなった名優でもあった三ツ谷御幸(みつや みゆき)の“2号”と呼ばれる存在を悔しく思っています。それでも大作の主役に抜擢されたことで気を取り直そうとしていた矢先、兄が生きている世界に転生?してしまいます。逆に異端者となった誠は孤立無援の状態から役者としてのし上がっていく、とのストーリーです。

上記の説明だけでは「全然分からない」と思った人は作者のツイートをどうぞ。

それでも「やっぱり分からない」と思った人(私もですが)は、“福士蒼汰さんがワクワクした漫画”だと思ってください。

作者の大須賀めぐみさん。小学館の作者プロフィールやウィキペデキアによると、2002年に「少年サンデー特別増刊R」の『トンパチ』でデビューし、2004年には「サンデースーパー増刊」の『炎の穴のヨミ』で連載、「週刊少年サンデー」の『ジンの怪』が掲載されたとのこと。「そうだったのか」が実感で、全く記憶に上がってきません。まあ10年以上も前のことですしね。

2007年から「少年サンデー」で伊坂幸太郎さんの『魔王』『グラスホッパー』を原作とした『魔王 JUVENILE REMIX』の連載が始まり、2009年に「ゲッサン」にて『魔王 JUVENILE REMIX』のスピンオフ『Waltz』、2012年に売れっ子小説家を主人公としたサスペンスアクション『VANILLA FICTION』、そして2016年に本作『マチネとソワレ』へと連載が続きます。

本作『マチネとソワレ』ですが、作者のツイートによると1984年の映画『アマデウス』が根っこにあり、さらに『ガラスの仮面』、『セッション』からも“栄養をもらって”いるのだとか。

作者の机の脇にはバイブルが常備されているそうです。もちろんバイブルと言っても新約、旧約の聖書ではなく……。

ところで『ガラスの仮面』って、いつ終わるんでしょうね。

それはさておき、『マチネとソワレ』の単行本最新第6巻が7月12日(金)に発売されました。第1巻が主人公の三ツ谷誠、第2巻が誠の兄である三ツ谷御幸。その後も第3巻、第4巻ともに流麗なデザインの表紙が目立ちます。

単行本最新第6巻の表紙は異様な風体が目を惹きます。こちらは当面のライバルである稲荷神(いなり じん)。

「2.5次元」とは、漫画やアニメ、ゲームなどを舞台化した作品を指す時に使われる言葉で、二次元と三次元の間との意味合いです。大人気となった小説や漫画をベースとした舞台作品で主演を目指した誠でしたが、オーディションではあえなく失格に。しかしながら人気のある脇役に誘われたことで、タップダンサーとして国内でトップの実力を持つ神と演技を競うことになります。

直近の連載では、神が圧倒的なパフォーマンスと身体能力を示してオリジナルのキャラクターを見せつけた後、誠も独自の解釈と演技力でバリエーション豊かなキャラクラーを演じました。8月10日(土)発売予定の9月号では、カラーで「決着」なのだそうです。果たして勝つのは誠なのか神なのか。そしてその後の展開は……と、目の離せない内容が続きます。演劇の舞台をそのまま舞台とした演技バトル漫画『マチネとソワレ』を、ぜひご一読ください。

【作品データ】
作者:大須賀めぐみ
連載:小学館(「ゲッサン」連載中)
刊行状況:1~6巻(以下続刊)