TBS系列で放送中のドラマ『義母と娘のブルース』、略して『ぎぼむす』が好評を博しています。綾瀬はるかさんを主演に、竹野内豊さん、佐藤健さん、 上白石萌歌さんらを共演者として、7月10日に放送した第1話の視聴率は11.5%と、まずまずの数字でスタートしました。その後、ジワジワと視聴率をあげて、7月21日放送の第8話では15.1%まで伸びています。ここからラストスパートに向かって、どこまで視聴率を伸ばすでしょうか。
ドラマの原作は、桜沢鈴さんによる同名漫画『義母と娘のブルース』です。基本的な設定やストーリーは、2013年の記事「笑いあり、涙あり──義理の母娘の絆『義母と娘のブルース』」をご覧ください。漫画は、双葉社発行の「主任がゆく!スペシャル」にて連載していました。ちょっと引っ張り出して振り返ってみようと思います。
スペシャルゲストとして初めて掲載されたのが、平成20年11月発行の「主任が行く!スペシャル」VOL.11です。現在同様に本誌は独立しておらず、当時は「無敵恋愛 S*Girl 12/1増刊」となっています。本作の表紙におけるあおり文句は、「義理の娘とのハートフルコメディー!!」で、第1話横の柱には「前途多難な出会いです…。」とあります。初対面でみゆき相手に名刺を出してしまう、亜希子の状況を指しているのでしょう。
その後、ドラマ同様にいろいろあって、VOL.23で夫の良一が入院、VOL.24で死去し、VOL.25で葬式となっています。ここでの掲載誌はもちろん「主任が行く!スペシャル」に変わりはありませんが、雑誌としては「みこすり半劇場増刊」となっています。ちなみに、VOL.25でのあおり文句は「義母と娘の仲を描くハートフルギャグ!!」と少し変わっています。コメディーとギャグの違いって、どんなものでしょうか。
そして最終回は、平成24年4月発行の「主任が行く!スペシャル」VOL.50です。表紙には「親子の絆を描く感涙4コマ!!ついに最終回!!」とあります。ただし漫画のあおり文句として、天井に「義母と娘の仲を描くハートフルギャグ!!」も書かれています。ドラマのエンディングは、漫画のエンディングと同じになるのでしょうか。
さて、少し戻って、平成23年5月発行の「主任が行く!スペシャル」VOL.39に興味深い内容がありました。この号で掲載誌「主任が行く!スペシャル」が月刊化されて2周年になったことから、漫画『主任がゆく!』とのコラボ漫画が掲載されています。もちろん桜沢鈴さんも参加されており、北見主任と亜希子がタッグで活躍する4コマが見られます。
さらに、各漫画の作者に「ドラマ化されたら誰に演じて貰いたいか」を尋ねています。桜沢鈴さんによると、亜希子は吉瀬美智子さん、みゆきはAKB48の渡辺麻友さん、店長は成宮寛貴さん、ヒロキは細田よしひこさんとなっています(良一は不明)。約7年前なら、こんなキャスティングがあったのかもしれませんね。なお、その号では、あいさつに来たヒロキに亜希子は「(みゆきと)付き合いを認めて欲しくば私を倒しなさい」と言い放って、将棋で対決します。その結果は……単行本で確認してみてくださいね。
そして、『義母と娘のブルース』後の桜沢鈴先生ですが、「主任が行く!スペシャル」VOL.53から、貧乏な一家を描いた『プライスレス家族』を連載開始、VOL.85で最終回を迎えています。こちらも単行本が出ていますので、興味のある方はぜひ。
さらに最近では、平成30年3月発行の「主任が行く!スペシャル」VOL.122(ここでは「本当にあった笑える話Pinky6月号増刊」となっています)にて、スペシャルゲストとして登場し、『指せない2人▲』を掲載しています。あおり文句は、「レジェンドが大復活!!」「将棋をめぐる擬人化コメディー登場!!」となっており、棋士になることを諦めた高校生の元に将棋の駒の精霊が人間の姿──言うまでもなく、可愛い女の子や美しい女性──になって、同居する話を展開しています。昨今の将棋ブームに乗って、このまま行きたいところなのですが、ご存じの通り、5月1日に『義母と娘のブルース』のドラマ化の話が解禁となりました。
ああああ、ついに五月一日になった。
朝6時になったらお知らせできる。
今までずっと言うの我慢して来たんだ。— 桜沢鈴/義母と娘のブルースTVドラマ化 (@SAKURAZA13) April 30, 2018
「主任が行く!スペシャル」本誌でも『義母と娘のブルース』が再掲載されるなど、現在のところ『指せない2人▲』は停滞気味です。この『指せない2人▲』や『プライスレス家族』に今後スポットが当たることはあるのでしょうか。できれば楽しみにしたいですね。