壊れはじめた天使たち 3 (あすかコミックス)

体感!美麗スーパーナチュラル『壊れはじめた天使たち』

壊れはじめた天使たち 3 (あすかコミックス) 【あらすじ】
水に愛され、自在に操る能力を持つ少女・惇は、不思議な言動で周囲を翻弄する“孤高の美少年”として学校一の変わり者だった。
「理不尽な大人の理屈に縛られたくない」だから、惇は周囲に無関心でいようとするのか。けれど、周囲は惇を放っておいてはくれない。
――この能力は、価値のあるモノでも、人より優れた証でもない。
誰よりも濁りのない魂で、人々の壊れた心を救いながら、惇は夢を見る。
一番壊れているのは誰の心か。

――心を失ったから、生きていられる。

【みどころ】
1998年に月刊ASKAにてデビューした、都筑せつりさんの代表作です。
作家・乙一さんの小説『きみにしか聞こえない』の、コミカライズを担当され話題になりました。
都築さんの描く漫画は、とにかく作画が美しく惚れ惚れします。当時、「これが新人の画力か!」と度肝を抜かれました。少女漫画には違いないのですが、漫画の域を超えているような、そんな感覚を憶えます。

ただ、この『壊れ始めた天使たち』は、若干好き嫌いが分かれるかもしれません。
商業誌としてはやや同人誌よりの展開が多く、セリフや世界観を理解するのに少し時間がかかります。作画だけでなく哲学の美を追求したい人には、うってつけの一冊かもしれません。決して笑いがないわけではありませんが、どちらかというと陰性要素の強い作品といえます。
作者がしきりに自分を「ネガティブ」だと言っているので、その影響でしょうか。ご本人が言うほど、あとがきはネガティブに感じませんが。
登場人物たちのファッションがお洒落で見応えがあります。少女漫画においては、こういった要素も漫画を読む楽しみになりますね。

儚くも強く、切なくも潔い、少女たちの生き様をとくとご覧あれ。

【作品データ】
・作者:都筑せつり
・出版社:角川書店
・刊行状況:全5巻(完結)

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