あるある満載!『ヲタクに恋は難しい』けど、できなくはない!

【あらすじ】
しれっと幼馴染の宏嵩に自分をオススメされ、付き合うことになったオタクで腐女子のOL・成海。これまでオタバレして破局を繰り返してきただけに、オタク同士の付き合いは思ったより楽しかった。お互いの好きなことが自由にできるし、コミケで売り子をしてくれる彼氏なんてそうそういない!しかしやはり恋愛となると、とんと不器用になってしまう。

【みどころ】
これまで外国人から見た時、かつて日本といえば「サムライ」「ニンジャ」などがイメージされていて、その後は「スシ」「テンプラ」や、「キョウト」「ジンジャ」などを想起させていたと思います。しかし、現在の日本を示すアイコンといえば、「マンガ」「アニメ」「コスプレ」など、オタク的な要素が多いのは確か。日本人同士では否定的だったり恥ずかしく感じたりするものが、海外では今、高く評価されているのです。

そんなオタク同士の恋愛をコミカルに描いた微笑ましい作品が『ヲタクに恋は難しい』です。隠れ腐女子であるOL・成海と、ルックスが良く仕事もできるが重度のゲームオタクである宏嵩は、同じ会社で働く幼馴染でもあり。うっかり&ちゃっかりで付き合うことになった二人ですが、オタクを隠さなくてもいいという恋愛は実に楽しい!ゲームのレベル上げを頼んだり、デート先がオタクの聖地だったりなど、普通の恋人とはできないことがいろいろと可能なのですから。

職場の先輩で親友の花子もオタクで、有名なカリスマレイヤーでもあり、その恋人の樺倉は普通にアニメやゲームは好きだけど……程度ではあるものの、周囲の影響からかこちらも一般人よりはオタク度はやや高め。さらにこのカップルは、主人公二人とはまた違った関係性なのが面白いです。こんな四人でごちゃごちゃやっているのを見るだけでも楽しいし、何より誰にも文句を言われずに趣味を楽しめるのがいい!

2018年4月にアニメ化された際には「こんなイケメンオタクはいない」などと言われていたものの、いえいえ、実はいます!特にアニメオタクよりもゲームオタクの方が、一見普通っぽいイケメンが多いので、身近なアノヒトがゲーオタの可能性もあるんですよ?!一般人から見ると「オタクの理想化」に見えそうな本作ですが、オタクが読めば「オタクあるある」が満載!オタクな人はもちろん、非ヲタにもぜひ読んで欲しい作品です。

日本人は何故か少数派を弾いてしまう傾向がやや強いのですが、せっかく「日本文化」として海外からも注目を浴びているのだから、今やもうオタクでも恥ずかしがる必要はないのではないでしょうか。まぁ、恋愛に不器用なのは仕方ないんですが。経験値はゲーム上だけは高いんですけどねぇ(笑)。

【作品データ】
・作者:ふじた
・出版社:一迅社
・刊行状況:1〜5巻(以下続刊)