人気囲碁漫画『ヒカルの碁』、中国にて実写化決定!

1999年から4年にわたり週刊少年ジャンプに連載され、若者世代に“囲碁ブーム”を巻き起こした人気作『ヒカルの碁』(原作:ほったゆみ 作画:小畑健)。その実写化が突然発表されて、意外な作品チョイスと懐かしさ、さらに日本ではなく中国での制作という点にさっそくネットが湧いている。

『ヒカルの碁』は小学生のヒカルが古びた囲碁盤に憑依した平安時代の棋士・佐為と出会い、囲碁の楽しさと奥深さに目ざめていく物語。最初のうちはルールも知らず「神の一手」を指したい佐為に言われるがまま対局していたヒカルだが、やがて自身も囲碁にのめり込み、世界の強豪たちと戦えるまでに成長を見せる。

オカルトをまじえたユニークな設定、囲碁を知らない読者でも楽しめる対局シーン、そこに感動的なストーリーと小畑健氏の天才的画力により人気沸騰。日本の囲碁人口を急激に増加させた。

すでにアニメ、小説、ゲームにメディア展開されてきたが、意外にも実写ドラマ化は今回が初めて。中国の大手動画サイトで配信され、タイトルは『棋魂』と発表されている。

日本の漫画が海外でメディアミックスされる時、気になるのは「主人公の国籍はどこになる?」という設定変更の部分だが、今のところ詳しい情報はない。

囲碁は競技人口でいえば中国が世界トップでレベルも高いため、主人公が中国人であってもなんら違和感はない。せいぜい幽霊観(あちらの霊は実体寄りだという)が日本と違うから、半透明で主人公のそばに現れる佐為をどう表現するか……程度の問題だろう。

一方、原作『ヒカルの碁』でも中国・韓国の棋士は強いライバルとして活躍しており、中国の棋士が日本人のヒカルと激突する方向でもおもしろいドラマになりそうだ。

いずれにせよファンとしては楽しみなところ。2019年夏の放映予定に向け、どんな作品になるか続報を楽しみに待ちたい。